3月29日、ポーターズは人材ビジネス企業向けに提供するクラウドサービス「PORTERS HR-Business Cloud」を発表した。提供開始は4月2日で、ユーザー10人までは月額1万2500円/人、11名以降は月額5000円/人といった料金となる。
2001年の設立以降、人材紹介企業向けの業務管理システムなどを提供。500社以上の導入実績があるという
人材ビジネス企業は大きく分けると、人材紹介(職業紹介)、人材派遣、アウトプレースメント(再就職支援)の3種類がある。このうちの人材紹介を行なう企業の業務支援を行なうのがPORTERS HR-Business Cloudで、求人と求職の情報管理、両者のマッチングなどの機能を提供する。
「PORTERS HR-Business Cloud」を紹介するポーターズ代表取締役の西森康二氏。同氏は1988年のリクルート入社後、アスキー、ベンチャー企業支援のインターウォーズなどを経て2011年に同社を設立した
当日行なわれた発表会では、求人件数が205万件で求職件数が420万件、そして就職件数が38万件である現状(厚生労働省「平成22年度職業紹介事業報告の集計結果」)が紹介された。求人/求職ともに多くあるにもかかわらず両者のマッチングがうまくいかず、就職につながるケースが少ないわけだ。
求人と求職のマッチング率は高くない。20%マッチする人材紹介企業もあるが、多くは数%程度だという
従業員が数名の小規模な人材紹介企業では、担当者が求人票と求職票を付き合わせてマッチングを行なうケースもある。しかし、人材紹介業トップシェアのリクルートエージェント、2位のインテリジェンスらを代表とする大手企業では、コンピュータでマッチングを行なう。
ところが、今日では人材も企業も専門家が進んでおり、コンピュータによるマッチングも精度確保が難しいという。たとえば、以前であれば「経理」という枠で求人が出されたが、現在は「何々分野が可能な経理」が求められるといった具合だ。こうした状況に合わせるため、マッチング精度や業務プロセスの改善などで定期的にシステム修正が必要となるが、今度はシステム開発を行なう開発委託先に業務ノウハウがないため、最適かつ快適なシステムの入手が困難なのだ。