政府が新規事業(国民に給付金支給、国立の施設を造る、社会保障や教育充実、インフラ整備等)に財政支出する場合に、その資金を得るために国債や短期証券が発行されます。

 

 その国債購入は民間銀行が仲介することになりますが、民間銀行は国民から預かった預金を使用するのではなく、日本銀行が供給した日銀当座預金を使用しています。(国民預金では国債を買うことができないのです)→国債を国民預金で買っていると主張する著名人

 

 

 また、その国債の満期時には元本返済が行われますが、利払い費も含めてその資金調達は新たな国債(借換債発行も含む)で賄われています。そして、この資金も新規国債発行時と同じように日銀当座預金が使用されています。

 

国際償還については→国債償還はこのように行われている

 

 

 しかも、新規に国債が発行されると同額が国民資産として産まれています。1000兆円の債務残高あるとマスコミが騒いていますが、1000兆円の国民預金を産んでいたのです

国債は同額の国民資産を産んでいる(2)

 

 

 いずれにしても、新規国債発行から償還までのプロセスは日銀当座預金によって賄われていたのです。・・・日銀当座預金で始まり日銀当座預金で終わる、と言う感じです。

 

 

 従って、国債がどんなに多くなっても、通貨発行権を有する統合政府(日本銀行・政府)が存立する限り、償還や利払いが滞って財政破綻するということ自体があり得ないということになります。むろん、その投資先や、インフレに注意しての支出規模になることは言うまでもありません。

 

 

 

ところが・・・

奇跡の経済教室」の著者である中野剛志氏が、財政破綻する方法があるとして、次のようなケースをあげています。(171頁~176頁の引用です。詳細は本書をご一読ください)

 

逆説な意味で勉強になります。

 

 

日本の財政を破綻させる方法

 

財政破綻という定義ですが・・・・一般的には次の3つが言われているとのことです。

 

(1)政府が債務不履行に陥ること

(2)ハイパーインフレになること

(3)金利が高騰すること

 

 

(1)債務不履行になるシナリオ

①日本の国債は円建てです。政府は円の発行権があるので返済できてしまうことになります。

→債務不履行にするために国債を全て外資建て国債を発行するようにします

 

②゜変動相場制から固定相場制に変更する

 

③、①と②を実施した後に、経常収支が大幅に赤字になるまで財政支出を拡大し続けます→いずれ外資が不足して、外貨第国債の返済ができなくなり財政破綻することになります

 

尚、自国通貨建て国債も、政府が「返済を断固拒否する」と強い決意わすれば破綻します。

 

 

 

 

(2)ハイパーインフレになるシナリオ

無税国家にして財政支出を拡大し続けます

 

②戦争、内戦、革命を起こして自国の供給力を徹底的に破壊します

 

③地震や台風などの大規模な自然災害が頻発し、供給力が破壊されても放置することにします

 

④日銀は何があっても決して金利をあげないようにします

 

 

 

 

(3)金利高騰になるシナリオ

①「日本は、もうすぐ財政破綻するぞ」とフェイクニュースを連日のように流し続け、市場に信じさせることが必要です。

 

現在でも与野党の政治家や経済学者、評論家が「日本の財政派危機的状況にある」と主張しています。先日は財務次官さえもこれに加勢していますが、金利は世界最低水準にあります。

 

よほど強力な財政危機キャンペーンを展開する必要があります。

日本政府が「財政破綻」を宣言するのも一つの方法。

 

→国債に対する信認が失われ、バニックが起こっても政府は一切国債を購入しないようにします。日銀も保有する国債を売りに出すようにします。

 

 

※尚、1995年11月に当時の武村大蔵大臣が、国会で『日本は財政危機』宣言。

翌年の中央公論への寄稿で「現在の国家財政はまったく不健全であるという以上に、すでに『破綻』している」と主張しています。

 

 

 

以上です。

 

変動相場制を採用し、自国通貨建て国債の発行ができる我が国においては、財政破綻するということはありえないことになりますね。

 

 

 

 

 

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