昨日、心理学カウンセラーの方と出会った。
依頼の内容は不用品回収ではなく、洗濯機の排水溝の詰まりを直す仕事だった。
作業を終えたあと、その方がふと口にした言葉が、深く心に残った。
「心のどこかに詰まりがあると、それが現実に現れることがあります。
今回の洗濯機の詰まりも、もしかしたら私の心を映していたのかもしれません。
流れが戻った瞬間、心の中の詰まりもすっと流れた気がしました。」
その一言を聞いて、胸の奥が静かに温かくなった。
私は長く不用品回収や遺品整理の仕事をしている。
この仕事の本質は、物を動かすことではなく、人の心と向き合うことだと感じている。
物を片づけることは、心の整理と深くつながっている。
しかし、昨日ほどそのことを鮮明に感じた日はなかった。
大切な人を亡くしてから、何年も遺品に手をつけられない人がいる。
以前の私は、「気持ちの整理がつかないのだろう」と理解していたつもりだった。
けれど今は、あの“整理できなさ”の奥にある優しさが少しわかる気がする。
人は、忘れたくないという思いから、心のどこかに流れを止める。
悲しみを抱えたままでも、その人を感じていたい。
そんな優しさが“詰まり”となって心の奥に留まっているのだろう。
けれど、人はいつか、自分のタイミングで流れを取り戻す。
昨日の洗濯機のように、何かのきっかけで心の奥にある滞りがふっと通る瞬間がある。
そのとき、人はまた一歩、前に進めるのだと思う。
心理カウンセラーという“心を整える人”との出会いは、偶然ではなく必然だった。
この仕事を続ける中で、物を動かすことの先にある「心の流れ」を整えることこそ、
私の役割なのだと改めて感じた。
「外の世界は、あなたの内面を映す鏡である。」
―― ジェームズ・アレン