昨日の朝は、本当に特別だった。

しばらく停滞していた仲間との関係。

会うのも気まずく、心のどこかで「もう無理かもしれない」と半ば諦めていた。

けれど、その方が「少し話をしよう」と時間を作ってくれた。

それだけで、心の奥に小さな光が差したような気がした。


新事業の話の前に、私は正直に今の自分を話した。

思うように結果が出ず、焦りや不安でいっぱいだったこと。

格好悪い姿を見せるようで恥ずかしかったけれど、

このままでは何も変わらないと思ったから。


その時、相手は静かにこう言ってくれた。

「まずは大橋さんに仕事が回ったらいいんやろう。準備してるから。」


その瞬間、堪えていたものが一気にあふれた。

涙が止まらなかった。

あぁ、この人は私のことを信じてくれていたんだ――

そんな思いが胸を熱くした。


その方はいつも、自分の過去を振り返るときに

「ついてた、運がよかったんやろなぁ」と笑いながら話す。

私はずっと、それを“謙遜の言葉”だと思っていた。

けれど、昨日ようやく気づいた。


その「運がよかった」という言葉の意味は、

偶然の幸運なんかじゃなかった。

人を信じ、誠実に行動し、

感謝を忘れずに歩いてきた結果としての“運”だった。


その人の周りには、自然と人が集まり、

助けたいと思う人が生まれていく。

だからこそ、チャンスが巡り、結果がついてくる。

それを「運」と呼んでいたのだ。


昨日の朝、私はその“運の正体”を体感した。

人と本気で向き合うこと。

正直でいること。

信頼を積み重ねること。

それが、流れを変える唯一の方法だと。


あの朝、止まっていた時間が動き出した。

心の詰まりが溶け、関係が再び繋がった。


――「運とは、人の心が運んでくる贈り物。」


素敵な朝だった。

信頼がまた、私の中で息を吹き返した。