忘れられたアポイントがくれた静かな学び
昨日の「アポイント忘れ」は、驚くほど心に波風を立てなかった。
それどころか、静かに自分の成長を感じられる出来事になった。
対人ストレスは、矢印を外に向ければ膨らむが、矢印を自分に戻せば消えていく。
このシンプルな原理を、久しぶりに深く実感した。
相手を責めたところで状況は変わらない。
一方で、私が前日に一言リマインドをしておけば避けられたのも事実。
つまり改善ポイントは自分の行動にある。
それを認めるだけで、感情の無駄遣いがなくなる。
また、もし相手が本当に申し訳なく思っている人なら、今後の関係は自然と良い方向に転がる。
そうでなければ「縁がなかった」と整理できる。
関係を無理に繋ぎ止めようとしない姿勢が、心の余白を生むのだろう。
予定では3人で会うはずが、結果的に2人でじっくり話す時間になった。
これがまた良かった。
表面的ではなく、核心に触れる濃度の高い会話ができた。
予定外の出来事が予定以上の成果をもたらす。
人生はこういう場面が少なくない。
アクシデントではなく「調整」だと思えば、すべての出来事が味方になる。
以前の私なら確実に腹が立っていた。
相手の非を探して、自分の正しさを握りしめていたはずだ。
でも今の私は違う。
心がフラットなままでいられた。
これが歳を重ねることで得られる“丸さ”ではなく、視点の幅なのだと思う。
怒りの奥にはいつも期待がある。
その期待を相手にだけ置くのではなく、自分にも置いたとき、人間関係は穏やかに進み出す。
さらに、ストレスの元はほとんどが人との関わりから生まれる。
しかし内側の矢印に切り替えるだけで、そのストレスは驚くほど小さくなる。
怒らない選択は、我慢ではなく成熟だ。
自分の状態を整えていく作業だ。
昨日の私は、その成熟にほんの少し触れたように思う。
これからも私は淡々力を磨いていきたい。
どんな出来事にも振り回されず、必要な行動だけを静かに積み重ねる。
その姿勢が、私の仕事も人生も整えていく。
忘れられたアポイントは、小さな出来事だったが、大きな学びになった。
明日の私は、今日よりしなやかに進んでいく。

