昨日、一時的に応援で来てくれた人と一緒に仕事をした。
彼は脳に病を抱えていて、最初に自分からそのことを伝えてくれた。
長く理解されずに苦しんできた経験があるからこそ、誤解を避けるために先に言葉にする。
その勇気と誠実さに心を打たれた。
作業の合間に彼はいろんなことを話してくれた。
前の日には別の職場で嫌な思いをしたこと。
その職場の上司が病を知っていたのかどうかは分からないが、常に人を傷つけるような言葉を投げかけてくる人だったという。
ほんの些細な言葉でも、相手の状況や心の傷に触れれば深い痛みになる。
彼の話を聞いていて、私自身も「つい口にしてしまいそうな何気ない言葉が、誰かを追い詰めることがある」と気づかされた。
だからこそ、自分の言葉にはもっと注意を払わなければならない。
そんな彼には、大切な家族がいる。
現場で見つけた捨て猫を放っておけずに迎え入れ、今ではその猫と共に生きている。
障害者手帳を持ち、就労支援を利用できる立場ではあるが、それだけでは生活は成り立たない。
「猫を飼っているから支援の範囲だけでは足りないんです」と笑いながら話していた。
苦しい道を歩みながらも、猫を守るために自ら働き、明るく前向きに生きる。
その姿は、ただの応援に来てくれた作業員以上のものを私に教えてくれた。
私はこれまで「病を抱えている人との接し方を学ばなければ」と思っていた。
だが彼の話を聞き、考えが変わった。
大切なのは「病があるかどうか」ではない。
人は誰でも、病に限らず、それぞれ悩みや辛さを抱えている。
だからこそ大事なのは「人そのものを見ること」だと気づいた。
人の内側にある苦しみは簡単には分からない。
だからこそ、耳を傾け、想像し、寄り添うこと。
それが本当の意味で「人と関わる」ということなのだと思う。
ヴィクトール・フランクルの言葉を思い出す。
「人生があなたに期待しているのは、ただ一つ。あなたがその状況にどう応えるかだ。」
昨日の彼は、自分に与えられた状況に見事に応えていた。私はその姿を見て、改めて心に刻んだ。
――人それぞれ病に限らず、悩みや辛さを抱えている。だからこそ、人を見よう。
明日はブログを休む日。