帰宅途中の乗り換え駅に
いつも違う光景が...

たまたまだろうが降りたドアの真ん前にいた
記憶のなかで機関車にひかれた列車に乗ったことはない

赤ちゃんの頃乗ったらしい
母は電車のことを今もときどき「汽車」と言う
新幹線は別だけど

乗ったことはなくても覚えているシーンはある

子供の頃
川遊びをしているとき
鉄橋を渡る機関車に
全身を使って手を降った

汽笛を鳴らして返事してくれた
窓から見える乗客もみんな手を振り返してくれた
見えなくなるまで手を降った

遠い記憶
楽しかった頃

そのとき一緒にいた友人の弟は
他界したと聞いている

もう戻れない
わかってはいるがやりきれない

この汽車も多くの人に
楽しい記憶として活躍してほしい
そのために失ってはいけない技術と共に残したい
そのために多くの困難があっても

人とモノ
継承することで文化になる
今ごろになってわかってきた
途切れたら
取り戻すのはモット困難になるはずだから