以前、テレビで国会議員がこういうことを主張していた。年金制度を充実させ、お年寄りが持つ貯蓄を消費に回し経済成長を促したいと言っていた。

この主張は短期の問題と長期の問題を混同している。年金制度というのは、五十年百年にわたる制度設計であり、長期の経済における経済成長の要因を決めるのは供給サイドの身であって、需要サイドは影響を与えない。(長期においては価格が十分伸縮的であるから)

 むしろソローモデルによると黄金律の定常状態を下回る資本量の経済では貯蓄の減少は

・・・(以下略)