誰かの夢 | ほんえすんの制作ノート

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編集者・ライター・絵本作家として活動する洪愛舜ともうします。webマガジン「目黒駅前新聞」編集長、絵本はひらがなのほんえすんで出しています。
お仕事を通じてのアレコレや、子育てしていて感じたことなどもつれづれます。

今日髪を切ってきました。


と言っても実際に切ったのはほんのちょびっとで、

毛先の内側をすいて内巻きになりやすくしてもらって、


根元がそうとうプリンさんぷりんになっていたので、

秋っぽく、赤系の茶色に染めてもらいました。


仕上げのブロー中。


econ日記。  編集プロダクション「エコン」のブログ -Image002.jpg


(左手の位置が謎)


なんだか、すっきりしました。

切ったのはほんとにほんのちょこっとだけど、

なんだか軽くなった気がするのです。


今日は朝からずっと細かなこと細かなことが積み重なって

イガイガな気持ちになってしまっていたのですが、


丁寧に染めてもらって、

やさしく切ってもらって、

たいせつにブローしてもらって、


いろいろ話して、

いろいろ聞いて、


そんな時間を過ごすことで、

イガイガがほぐれた感じがします。


さすがだなぁー。8年来ずっとお世話になっているKさん。


大好きな友だちが最近ブログに

「女の人生にとって、
信頼のおける美容師さんとの出会いは大きい」

と書いていたのですが、

それは本当にそうだなぁ~と、今日しみじみ思いました。


もちろん、髪問題もそうなのだけど。

それ以上のところで、

助けてもらってる感覚がすごくあります。

ありがたい。


Kさんとの出会いは、

ナンパでした。


ふふふ。


8年前、2001年の8月の深夜、

就職して東京へ来て4ヶ月目ぐらいの頃、

仕事が終わらなくて全然帰れず、

とりあえず延滞間近なレンタルビデオだけでも帰そうと

渋谷ツタヤに行こうとしたとき、Qフロントの前で

私より泣きそうな顔をしたちっちゃい女の子に声をかけられて。


キャッチには慣れていたので、

普通だったら当たり前に無視するんだけど、

「カットモデルになってください!!」と言ったときのに、

泣きそうながらも真剣な表情に、

なぜか、心が動いてしまったのです。


それから8年。

ずっとKさんひとすじです。

(あ、嘘です。3回ぐらい浮気しました。

でも浮気してみて初めて大切さとか特別感とかがわかるっていう。

ね。ありますよねそういうの)



3年目ぐらいから、もはや雑誌とか見なくても

「こんな感じで」というのがツーカーに伝わるようになってきて。


安心できるし信頼できるしラク。

ほんと、こんな出会いはありがたいなぁ。


Kさんは長年勤めた某大手サロンを卒業し、

今はフリーのヘアメイクさんとして、

自分のお店を構えるという夢を実現するために、

日夜がんばっています。


こうやって書いてると、

Kさんの夢は私の夢でもあるんだなぁという気がしてきました。

「友だち」というほど、近くはないけど、

友だちよりもっと深いところでつながってる。

って言ったらおおげさかな。

不思議な存在です。


誰かの夢が、自分の夢になる。

そんなことが、

こんな身近にあるなんて。

じっと見て、じっくり考えてみると、

それは日常のあらゆるところに落っこちている現象なのかもしれません。


書き始めとか全然違う終着点にたどり着きましたが、

なんだかすっきりしたので、

この辺でペンを置きたいと思います。

いえ、あの、ペンとか手にしてませんが。


最後に……

Kさんとの語らいの中で、今、私がやるべきことが見えてきました。

それができていないから、こんなイガイガしてるんだ。

さっそく、取り組みます。

がんばるぞメラメラ