さっき2008年のお別れ投稿をアップしたのですが、
どうしても2008年のうちに書いておきたいことがあって、
今一度失礼します。
12月の初め、
部屋の片付けをしていたら、8年前に書かれた文章が出てきました。
8年前、2000年の11月30日に、8年後のことを想って書いた文章です。
ちょうど8年後に再会できたことに、運命めいたものを感じ、心がざわつきました。
当時大学4年生で、11月も終わるとゆうのに就職先も何も決まってなくて、
選びたい道からは不合格を言い渡され、
ほんの少し先の未来も見えない状態でした。
いろいろなことがあった2008年の最後に、
8年前に書いたこの文章を紹介して、
2008年とお別れしたいと思います。
めちゃめちゃ暗くて、泣きたくなるくらい本気の内容ですが、8年前の自分が全部を使って書いてくれた文章です。
あの時の自分と、
これまで出会った全ての人たちに
ありがとうの気持ちを込めて。
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『未来について』
みなさんは未来について、どんなふうに考えてますか? 例えば5年後、10年後、30年後、50年後の自分について。
卒業が近づくにつれ、ぼくはそんなことについてよく考えます。
「未来のぼくは、どんな風にいきているのだろうか」。
苦しくつらい就職活動を通して、ぼくの中で未来は輝きを失いました。そこにはただ道が続くだけ、後はその道を歩き続けるだけ。今のぼくの、未来に対するイメージはそんなところです。
そして、そんな灰色一色の未来しかないのなら、生きるのをやめたほうがましとさえ思ったりもしたものです。
先日、とても寒い日に、望遠鏡で星を見ました。冬の夜空に一番輝く星、シリウス。
ぼくがその輝きに心を奪われているとき、星博士は言いました。
「あなたが今見ている光は、8年前の光なんですよ。8年前って、何してはりました?」
このとき、ぼくの中で、何かが生まれました。
時は過ぎゆくもの。
過去とは過ぎ去りし時間であり、未来とはこの先に訪れる時間。
ぼくはずっとそう思っていました。
それは今のぼくの前と後ろに、遠くにあるもの、と。
でも、シリウスの光はぼくに言いました。
過去も未来も遠くに存在するものではなく、現在とともに存在するのだと。
「だって現に、君は今8年前の光を見ている」。
シリウスの光も、ぼくの未来を輝かすことはできません。星を見たところでぼくの進路が決まるということはないのです。
ただ、彼らは言います。
「生きろ」と。
どんなにつらくても、困難があっても、何もなくても、生きてゆけと。
ぼくは生きてゆきます。
星たちの言葉を胸に、この道を歩いてゆきます。
何もない未来を輝かせよう。右手には希望を、左手には過去と未来を。
ありがとうございました。
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