ArcaOS 5.0 と Silverware のお部屋 -17ページ目

ArcaOS 5.0 と Silverware のお部屋

eComStation 2 日本語版や ArcaOS 5.0 英語版など IBM OS/2 界隈の今、シルバーのアンティーク、箱根火山の動向。興味があることを気ままに更新。
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2017年9月3日12時31分ごろ(日本時間)、北朝鮮を震源とする自然地震ではない地震が発生した(USGSの発表)。内閣官房記者会見によれば、「当該地震は平成29年9月3日12時29分57秒、地震の震源は北緯41.3度、東経129.1度、深さ0km、地震の規模はマグニチュード6.1とされています(気象庁報道発表第1報)」。

 

# マグニチュードの数字が異なるのは、USGSがモーメントマグニチュード(Mw)を採用している一方、気象庁は気象庁マグニチュード(Mj)を採用しているから。

 

後刻気象庁が発表したところによれば、今回観測された震動波形と過去の核実験時の地震波や自然地震(平成14年4月17日M4.6)の震動波形を比較した結果、「今回の震動波形はS波が不明瞭であるなど、過去にこの地域で観測された震動波形と類似した特徴があり、これらの波形の比較で見れば、今回の地震が自然地震ではない可能性があります」。

気象庁発表の牡丹江観測点の震動波形(振幅スケールを統一)

 

今回の地震波形の振幅の大きさをみても、北朝鮮が行った核実験の中で最大規模と言われるのに納得です。


ところで中国地震局がほぼ同じ場所で8分後に陥没による別の地震があったと発表していますが、気象庁は日本テレビの取材に対し「気象庁としては、2度の地震は観測していない」 と述べた模様(日テレNEWS24)。

防災科研の高解像度版100トレース連続波形画像をみると、12時33分ごろに日本全国で記録された振幅のあと、12時40分過ぎに北海道南部から青森県にかけて再び振幅が記録されているようですが、広域にあらわれているわけではないところをみると、そのあたりで起きた無感地震でしょうね(箱根の地震を追っかけていたときに取得した防災科研のログインIDは失効しているので調べる気なし)。

 

 

 

ただし気象庁の否定報道とはうらはらに、世界では2度目の震動が何かで議論されている模様。

 

 

2度目の核実験ではないにしろ、トンネルか空洞の崩壊か、核実験場の地形が大きく崩れる事件は起きたようですね。

さて今回の実験の規模について、ノルウェーの地震研究所は「TNT換算で120キロトン」という推定値を発表していますが、気になるのは北朝鮮メディアが伝えた水爆製造の報道でしょう。

 

核兵器兵器化において一大転換を巻き起こすことに関する朝鮮労働党の戦略的意図に合わせ、細菌、より高い段階の核兵器を研究制作する誇らしい成果を達成しました。敬愛する最高領導者同志は、新たに製作した大陸間弾道弾ロケット弾頭部に装着する水素弾をご覧になりました。敬愛する最高領導者同志は、本当に立派だ、我々の力と技術で作り出した超強度爆発力をもった主体式熱兵器を直接見ると、高い代価を払いながらも核兵力強化の道を屈することなく歩んできたやりがいを感じる。我々の科学者が党で決心すれば、できないことはないと、喜びを禁じ得ないご様子でした。―日本語字幕より

まさか水爆実験を行ったのか・・・そのとおりだったようです。

 

北朝鮮で強い揺れ、「水爆実験に完全成功」と国営テレビ - BBCニュース

朝鮮中央テレビは「重大報道」として、「大陸間弾道ミサイル(ICBM)搭載のため、水爆実験に完全成功した」と発表。「前例のないほど強力な爆弾」による実験で、核物質などの外部流出はなかったと説明した。また最高指導者の金正恩・朝鮮労働党委員長が核実験の命令書に署名しているように見える映像を放送した。

(中略)

KCNAは、「より高度な核兵器の開発に最近成功した」と伝え、金委員長が「新しいICBM(大陸間弾道ミサイル)に搭載される水爆を観察した」と説明。爆弾については、「高い高度でも爆発させられる、非常に大きな破壊力の多機能熱核兵器」と書いている。

各国の核兵器専門家たちは、北朝鮮の核兵器能力は前進しているものの、ミサイル搭載が可能なほど核弾頭の小型化に成功したかどうかは不明だとみている。水爆開発に成功したという北朝鮮の主張についても、疑問視されている。

(英語記事 North Korea: Tremor detected in sign of possible nuclear test

なるほど爆発威力からして実験は成功したかもしれないが、核弾頭の小型化が達成できたかどうかはこの実験からでは分かりませんね。

アメリカ本土を狙える核ミサイルの技術開発が完成させないためにも、いつか必ずアメリカは北朝鮮本土を空爆するとみられていますが、北朝鮮の核開発には中国もいらだちを隠せないだけに、さらに緊迫する朝鮮半島情勢がどう変わるか注目です。

 

【9/4 19:53追記】本当かどうか分かりませんが、アメリカが北朝鮮本土を空爆するXデーは9月9日の共和国創建日かそれ以前に電撃的に行われるのではという見方が浮上しています。

虎ノ門ニュース(9月4日)

また昨日の核実験についてはまだ分析中だと思いますが、 中央日報ソースの韓国合同参謀本部 曰く「今回の核実験の規模を50-160キロトン程度で、ブースト型核分裂爆弾レベルと評価 」で、青山繁晴氏も同じものを指す「強化原爆」という表現を使われていました。つまりまだ水爆の脅威を考える必要はないと。

水爆実験の可能性については、FNNニュースウェブでも紹介されていましたが、北朝鮮の開発計画が爆縮型の原爆から「プライマリーの原爆の方の力を使って、セカンダリーの核融合物質のエネルギーを取り出す水爆」を目指すように変わったとしているものの、今回の実験でここまで小型化したものが爆発できたかは分からないと指摘。


「分からない、では不安」という人もたしかにいますが、過去の核実験においてもさんざん嘘をつき続けたきた国ですからね。アメリカに届くようなロケット技術をもち、核実験を何度もしているからという理由で、核ミサイルを持っていると考えるのは馬鹿げていますね。

# ただし今回の核実験後にトンネル崩落か地滑りを誘発したとすれば、これ以上の核実験は行えなかった可能性もありますが、それでも核実験ができたというのはミサイルの小型化を意味するものではありません。

北朝鮮が述べたEMP攻撃についても然りですが、これについては以前書きました。低軌道の人工衛星は破壊できる能力は持ちつつあっても、半径数百キロメートル内の地上にある電子機器や送電網を一網打尽にするにはまだまだでしょう。

 

【9/5 2:20追記】9月9日は「アメリカが北朝鮮本土を空爆するXデー」となるかもという話をさっき書いたら、逆に北朝鮮が再び弾道ミサイル実験をするかもという噂が韓国内から流れてきました。

 

 

北朝鮮 9日前後にICBM発射の可能性=韓国情報機関

国情院は、北朝鮮が今回の核実験に対する国際社会の対応を注視しており、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射実験を行う可能性に加え、中距離弾道ミサイル「火星12」、大陸間弾道ミサイル(ICBM)級の「火星14」などを通常の角度で発射する可能性があると指摘した。 

新たな経済制裁が発動される前に、自暴自棄になった北朝鮮がなりふりかまわず、しかも一触即発の事態を呼ぶ可能性が高まる通常角度での発射になるかもしれないという観測まで飛び出す始末。北朝鮮工作員が巣食っている韓国で、どこまで信用できるかという話でもありますが、窮鼠猫を咬むという最悪の事態も起こりかねない・・・。

 

【9/17追記】ちょっと更新が遅れてしまいましたが、北朝鮮が15日朝ミサイル「火星12号」を1発発射しました。発射場所は平壌の近くの順安一帯と言われています。

あれ東倉里じゃなかったんですね(笑)しかも1発。

そもそもですねなぜ北は発射場所を暗号の解読の危険をおかしてまで国外の工作員に事前に伝えなければならないのでしょう。意味が分かりません。しかも北朝鮮で「ICBM級ミサイル」といえば添付画像にある火星14型ですが、これはトラックで移動式できる輸送起立発射機(TEL) に載せられています。発射場所を明らかにする必要はないのです。

とはいえ偵察衛星を駆使して監視しているアメリカ軍に通用するわけもなく、ミサイル発射の数時間前に嘉手納基地からコブラボール(弾道ミサイル発射監視機)がモニタリングのために離陸、さらに北朝鮮がミサイルを発射した直後に韓国軍は「玄武2ミサイル」を日本海に向けて発射。このことからアメリカ軍は発射日時をかなり予測していたものと思われます、とは15日の「能勢伸之の日刊安全保障」が伝えていました。

ホウドウキョク日刊安全保障

さらにこの日、北朝鮮の EMP (電磁パルス)攻撃発言についても新たな見解を伝えていて、

北朝鮮が「成功」を宣伝した2017年7月末の火星14型ミサイルの発射試験の分析で、アメリカの研究機関が「大気圏再突入のあと分解したよ」と発表したところ、いきなり北朝鮮が「我々には EMP 効果もあるのだ」と説明。EMPの場合大気圏再突入させる必要がないことから、このことは火星14号の再突入失敗を暗に北朝鮮がひょうっとしたら認めたのかなと思えると指摘。さらに火星14型の弾頭が完成していないと失敗する恐れもあるため、今回火星12号を使って新しい弾頭の開発試験をやることにしたのではないかとみることもできる、と。

 

もし大陸間弾道弾としての火星14号が失敗に終わったと暗に認めていしまったら、北朝鮮自身が目標とするらしい2018年の祖国統一のために、2017年10月10日までに「金正日5大核打撃力(水爆、移動式ICBM、潜水艦SLBM、核魚雷、核リュック)」を完成させるスケジュールはどうなってしまうだろうか。

 

射程距離が3700kmで北朝鮮からせいぜいグアムまでしか届かない火星12号は、大陸間弾道ミサイルと呼べるしろものではありませんからね>河野外相(棒)

 

なお北朝鮮のミサイルの分類については「軍事研究」2017年8月号にある、「金正恩がICBM完成を急ぐ4つの理由 よく分かる「北朝鮮ミサイル」の正しい分類法」という記事がお薦めです。

 

【2017.9/25追記】23日夕方北朝鮮の核実験場の地域で地震が発生しました。

このあとUSGS も M3.5 - 22km ENE of Sungjibaegam, North Korea を発表していますが、

This event occurred in the area of the previous North Korean Nuclear tests. We cannot conclusively confirm at this time the nature (natural or human-made) of the event. The depth is poorly constrained and has been held to 5 km by the seismologist. The Air Force Technical Applications Center (AFTAC) is the sole organization in the U.S. federal government whose mission is to detect and report technical data from foreign nuclear explosions.

今回は先の北朝鮮核実験の地域で発生した。 現時点では、イベントの性質(自然または人工)を最終的に確認することはできません。 深さの情報に制約があるため、地震学者によって5kmとして計算されている。 空軍技術応用センター(AFTAC)は、米国連邦政府の唯一の組織であり、その任務は外国の核爆発による技術データを検出し報告することです。

NORSAR の地震波形の分析によれば、「2017年9月3日に実施された以前の大規模な地下核実験に起因する余震または岩石の破壊」という可能性が提示されており、再度の地下核実験が行われたわけではないようです。

【2017.9/25 19:30追記】中央日報日本語版に

「北地震、6回目の核実験関連…白頭山火山が爆発するかも」

という面白い記事が載りました。

延世(ヨンセ)大学地球システム科学科のホン・テギョン教授は「豊渓里一帯は過去、自然地震が発生した所ではない」とし「6回目の核実験によって起きた▼大規模の山崩れ▼核実験坑道の崩壊▼地球組応力排出(地層の力が空間側に傾きながら一時に解ける現象)--など3つのうち一つが原因」と説明した。

  地球組応力排出と核実験坑道の崩壊がややもすると追加地震など東北アジアの連鎖的な「災難」につながる可能性があるというのが専門家たちが懸念しているところだ。

  ホン・テギョン教授は「6回目の核実験後、地球組応力が白頭山(ペクドゥサン)下部のマグマ溜りに影響を及ぼせば、火山噴火につながる可能性がある」と話した。彼は昨年2月、北朝鮮が大規模の核実験を行えば白頭山が爆発するかもしれないという研究結果を出した。

過去最大規模の核実験が行われた後、豊渓里一帯で M3 ~ M4 クラスの震動が頻発していることについて付近の地滑りや崩落を懸念するところまでは納得なのですが、そのあとがいただけません。「白頭山下部のマグマ溜りに影響」だって???

白頭山と豊渓里はざっと100km以上離れている上、白頭山の地下のマグマ溜まりは深さ20kmより下と言われています。火山の噴火に地表近くの地震エネルギーだけではどうにもならないことは、先の熊本群発地震で「阿蘇山が噴火するかも」という噂からも明白で、M9 クラスの東日本大震災ですら東北で火山が噴火することはありませんでした。

勘違いしないでください、起きないと思われていた M9 クラスの地震が起きただけで、東北の火山が次々に噴火することはありませんでした。

 

「巨大地震と火山の噴火に密接な関係があることは世界の地震学者や火山学者の共通認識」と週刊誌に書かれていても、それを言っているのは島村英紀センセとか地震予知研究者みたいなごく一部のセンセだけですから(笑)

白頭山で火山性微動が観測されているならまだしも、何にもない状態で「核実験がマグマ噴火を誘発するかも」なんて相手にするだけ無駄。
あ、もしかしたら御嶽山災害で起きたような水蒸気爆発を想像して反論する人がいるかもしれませんが、水蒸気爆発(水蒸気噴火)とマグマ噴火はメカニズムや発生頻度がまったく異なる話なのでね。