◯◯さん!
呼ばれて目を開くと看護師さんが「お疲れ様でした」と声をかけてくれました。
まだ呼吸器が喉に入っててすぐに抜いてくれました。オエーっとなるかなって思ってたけど意外とすんなり抜けました。でも思っていた以上に喉の奥のほうまで入ってて、長さにビックリ。

でもやっぱり麻酔は抜けきってなくて、看護師さんがオカンを呼んできてくれた事を何となく覚えてる程度で、結局12時半から手術してはっきり目が覚めたのは23時位でした。
オカンにその時のことを聞くと、目は閉じたままで何言っても「ハイ!」としか答えなかったらしいです。なんか酔っ払った次の日に武勇伝を聞くような恥ずかしさ。

傷は痛いのは痛いですが麻酔が効いていたので、お腹を切ったとは思えない位のものでした。
お腹がどんな風になってるのかわからない恐怖感はあったけど、苦労した硬膜外麻酔の痛み止めポンプとICUにいるというだけで少し安心出来ました。
とは言え、麻酔で12時間近く間寝てたものですから、23時に目が覚めたらそれから寝れる訳なくて、長い長い夜でした。何度も氷枕を持ってきてもらったり寝返りをこまめにしてくれたのが本当に有難かった!足先静脈にできる血栓の予防の為に自動でマッサージしてくれるのがついてて、自分的には結構気持ちよかったです。
同じICUに入っていたおじいちゃんが凄くて、肋骨の骨削って心臓手術してるのに起き上がったらダメよ!とか、ご飯は朝まで辛抱して!って看護師さんに何度も叱られていて、違う意味でドキドキした。じいちゃん強い。
明け方になるとちょっと余裕が出てきて、廻りを見渡しては高そうな機械だなーとか観察するようになりました。お水が飲みたいというと吸い飲みに氷が入った冷たい水を持って来てくれて、久々のお水本当に美味しかった!!

朝になると着替えと体拭きをしてもらい歯も磨かせてもらってスッキリ!
ただ、右の足の膝の感覚が何故かなくて、硬膜外麻酔の影響かもしれないということで麻酔科の先生が来てくれました。「3センチ引き抜きますね!」と言われて背中を何か触っている。何がどうなってるのかわからなくて聞いたら、背中に細い針金みたいなのが20センチ位入ってて、神経を圧迫してる可能性があったから少しずらしましたと言われて冷や汗をかきました。20センチってすごいね。一体何がどうなってるんだ・・・!
そして「痛み止めは押してる!?好きなだけ押してね!!!!!」って言って何も痛いと言ってないのに、先生はテンション高めに勝手に痛み止め押して嵐のように去って行きました。
看護師さんが「先生、勝手に押していったよね今・・・」とぼやいてたのがツボって笑いこらえるのが必死でした。お腹痛いのに笑わせないで!!
その後、主治医の先生が来てお腹から出ている管?ドレーン?を一本抜いてもらいました。

そして主治医の許可が出たと言う事で、病室に戻ることになりました。
お昼前にはもう戻れたけど、急に一人ぼっちになって心細くなりました。
久々に携帯のメールチェックしようと思ったけど、携帯持ち上げるだけでしんどくて断念。
体力無さすぎて驚いた。その後看護師さんが来て「歩きましょう!」と支えられてベッドから立ち上がったけど、立ちくらみで進めなくて結局3歩だけしか歩けず終了。
夜はなかなか寝られなくて、眠剤を処方してもらいました。

例の痛み止め!
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