手術はほぼ時間通りに始まるということで、病室で筋肉注射を肩に二本打たれました。痛くてビックリすると同時に意識が朦朧となって気分も悪くなってしまいました。ぐったりとしたまま手術室まで車椅子で移動しました。

迷路のようになった手術部を通り抜けて手術室に到着したら、みなさん8人位並んで待っていてくれました。もうここで緊張感MAX。
でも意識は朦朧としたままでまともに立ち上がれなくて、手伝ってもらって手術台まで移動しました。緊張はしてるけど頭は働かないし気分悪くてそれどころじゃないという感じで、これから手術がんばろうという気持ちにはなれませんでした。これのせいで余裕がなくなってしまった・・・。
そんな状態でもやっぱり左手に手の甲と手首の動脈の点滴の二本差しは痛くて、また半泣きに。
そしていちばん恐れていた背中の硬膜外麻酔の注射がついに顔を出しました。
前と同様に、丸くなってオヘソを見てねーって言われて背中にチクっと痛みが来ました。しばらくして手を添えられたなーっと思った瞬間、薬を注入したのか横っ腹の血管?がギューって圧迫されたように凄く痛くなってきて「先生、横腹の血管が痛いです」と呂律の回らない舌で訴えました。「じゃあもっと丸まってみてー」と先生に言われて丸まったけど痛みは変わらなくて、怖くて震えてきました。それでも何度も容赦なく何度もギューっとされて、「痛いです」「まだ痛いです」と痛みを訴えてる所で記憶がなくなりました。
いつの間にか手の動脈の方の点滴から全身麻酔が入ってたのですね。
全身麻酔と言うと「今から意識がなくなりますよー。1・・2・・3・・」みたいな感じだと思ってたよ。

今でもあの血管ギューってされる圧迫されるような痛みを思い出すと、あの時の吐き気がフラッシュバックします。