2015年、地域創生からフェアウッドへ | エコビレッジもろつか歳時記

2015年、地域創生からフェアウッドへ

2015年12月31日(木)太陽

 暖冬とは言え、年の瀬になると流石に明け方に氷点下の日が続いています。雨も降らず、雪も降らずで大掃除や外の仕事ははかどり、庭のしいたけはやや乾燥気味で水分が欲しいようです

 2015年も様々な出来事がありましたが、諸塚村では①西川新村長誕生②中心商店街まちづくり本格始動③世界農業遺産の認定が大きなニュースでした

 全国的には、地域の特色を活かそうという「地域創生」の新しい風が吹き荒れました。従来の補助金政策から脱し、地域の実情に合わせ、人の知恵と連携で課題解決をする理念は素晴らしく、地域のことを自分たち解決しようという良い機会を持てました


 わが村も、もらえるモノはもらおうとは思い、策は打ちましたが、交付金事業の提案競争の様相に変わりつつあるような気がし、ちょっと待ってくれといいたいような話もちらほら出てきます

 本質は地域づくりを自らが考えて行い、その先進自治体には国も支援しようということなのですが、「交付金があるから」という話から、議論がスタートしている例が多いのも否めない


 「人はパンのみに生きるにあらず」...お金だけを求めないで、神の言葉を生きる糧にしなさいという聖書の言葉ですが、宗教はともかく、人との関わりの中で生きる相互扶助の術を持つ事は大事です

 現代社会はお金だけで解決し難い課題が多い、いやお金が生み出している問題も多いことからこそ、人を重視し、人間の関わりを大事にする施策に取り組む、これは大都市では難しいかもしれませんが、ひとりひとりが主役になれる「地域」であるからこそできるものです


 今こそ課題の本質を他人のせいにせず、自ら見つめ直す機会にしたい
 いたずらに駆け引きや競争に走らず、冷静に住民ニーズに対応し、自分たちの行動やつくるもの、そしてそれが生み出す価値が、次世代にも評価されるべく努力したい。それが地域創生になるのだと思う

 昨年の環境白書には、環境負荷に配慮したグリーン経済が大きく取り上げられました。持続可能な「自然資本」の調達のため、環境負荷に配慮した企業活動をすべきという社会的圧力が強まってきましたことの現れでしょうか。

 従来は手間も掛かり、汚れやすく傷みやすいといわれ敬遠されていた木の活用が評価されるようになり、最近公共施設の木質化の取組が大きく取り上げられることが多い様に感じます

 街年末に話題となった東京五輪等の複数の公共施設もフェアウッド調達が義務付けられるようです

 来年3月末に新しくできあがる諸塚村の商店街は、村の販売所、JA、Aコープ、森林組合、商工会などの公共的な建物を含めて、すべて木造という希に見る木造商店街になります。もちろんフェアウッド、諸塚村のFSC森林認証材です

 
 2016年も激しい変化の年になることは間違いないと思いますが、いい波が来ても、大きな壁が出来ても、一喜一憂することなく、これまで続けてきた取組を前向きに地道に続ければと思います