木と人と、僕の一週間|エコロキアのこだわりライフ

木と人と、僕の一週間|エコロキアのこだわりライフ

エコロキアは「不便を楽しむ」をコンセプトに、無垢フローリングやウッドデッキ、レジンテーブルを通じて、手間ひまかける贅沢な時間を提供します。
モノづくりの楽しさや育てる喜びを感じながら、日常に本物の価値を加える体験をお届けします。
毎週月曜日 朝8時更新

 

年末を迎えて、気がつけばフル稼働な毎日

 

気がつけば、もう年末。
毎年この時期になると「今年もあっという間だったな」と思うのですが、今年は特にそのスピード感がすごい一年でした。
年末らしい慌ただしさの中で、頭も体もフル回転。気づけば一日が終わっていて、カレンダーを見て「あ、もうこんな日付か」と驚く毎日です。

そんな中、ようやく第1回けんしんビジネスマッチングが無事に終了しました。

 

 

正直なところ、始まるまでは少し緊張もありましたし、
「ちゃんと伝えたいことは伝えられるだろうか」
「来てくださった方にとって意味のある時間になるだろうか」
…と、色々と考えることも多かったです。

結果としては、本当にありがたい出会いがたくさんありました。
無垢フローリングやウッドデッキ、レジンテーブルといった“木”の仕事を軸にしながらも、業種や立場の違う方々と直接お話ができたことは、今後のエコロキアにとっても大きな財産になったと感じています。

 

現場が一区切り…と思った矢先に

 

けんしんビジネスマッチングが終わり、神戸市中央区、そして芦屋市で進めていた無垢フローリングの張替えと研磨の現場も無事に完了。

 

 

ここまでくると、心のどこかで、
「年末は少し落ち着くかな」
なんて淡い期待をしてしまいましたが、ありがたいことにそんな期待はだいたい裏切られるもの。

現場が終わったと思ったら、次のご依頼が重なって入ってきました。
重ねてありがたい話ではあるのですが、スケジュール帳を見返しては、思わず冷や汗が出る年末になっています。

 

神戸市北区での研磨とウッドデッキ塗装

 

まずは本日から3日間で作業をさせて頂く神戸市北区でのご依頼。
内容はオーク(ナラ / 楢)複合フローリングの研磨とセランガンバツのウッドデッキの塗装。

 

 

どちらもエコロキアとしては慣れた仕事ではありますが、年末というタイミングもあり、段取りにはいつも以上に気を遣います。

研磨は、ただ削ればいいわけではありません。

今回研磨するフローリングはオーク(ナラ / 楢)なのですがデザイン張りされており、杢目の向きが一定ではないためサンダーが杢目に対して直角に入ってしまうと研磨傷が目立ちます。更に茶色いウレタン塗装で仕上げるため、傷に着色が入るとさらに目立ってしまいます。
どのくらいの深さまで削るのか、紙やすりの番手を何番からスタートして削るのか、そしてどんな仕上がりを目指すのか、住まわれる方の暮らし方や好みを想像しながら、ひとつひとつ判断していきます。

 

ウッドデッキの塗装も同じで、
「とりあえず塗る」ではなく、
これからどんな風に使われ、どんな風に経年変化していくのかを考えながらの作業になります。

 

年末の冷たい空気の中での屋外作業は、なかなか身体にこたえますが、それでも仕上がったときの表情を見ると、「やっぱり木はいいな」と思って頂けるように準備しております。

 

年明けオープンのサロンとレジンテーブル

 

さらに、神戸市中央区のボディケアサロンさんからのご依頼。
来年1月13日にオープンされるとのことで、お店のイメージである「海」をテーマにしたレジンテーブルを制作してほしいというお話をいただきました。

店舗オープン前のこの時期は、オーナーさんも本当に忙しいはずです。
内装、設備、備品、宣伝…その中で「この空間に合うテーブルを」と考えて声をかけていただけるのは、作り手として本当に嬉しいことです。

 

 

レジンテーブルは、ただの什器ではなく、空間の“印象”を大きく左右する存在でもあります。

そのサロンに来られるお客様がふとテーブルを見て、
「わぁステキ!」
「ちょっと特別な場所に来た気がするな」
そう感じてもらえるような一台にしたいと思いながら制作を進めていきたいと思います。

 

工房ではチェスナット材の制作もスタート

 

そんなわけで奈良県御所市の工房の方も、もちろん止まっていません。
以前からご発注をいただいていたチェスナット(栗)材のレジンテーブル。そのベースとなる材料が届き、こちらも本格的に制作開始です。

 


チェスナット特有の表情や色味は、レジンとの相性も良く、仕上がりを想像するだけでワクワクします。

材料が届いた瞬間というのは何度経験しても気持ちが引き締まるものです。
「ここから、またひとつ形になるんだな」と、自然と背筋が伸びます。

 

数年越しに戻ってくる仕事

 

さらに印象的だったのが以前に木製の門扉を制作・販売させていただいたお客様からのご連絡。

今回は、メンテナンスと再塗装のご依頼でした。

作って終わりではなく
時間が経ってから
「またお願いします」
と声をかけていただける。
これは本当に、この仕事をしていて良かったと思える瞬間です。木は、使われて、風にさらされて、日差しを浴びて、少しずつ表情を変えていきます。
その変化も含めて向き合い、手を入れ直す。そういう関係性が続いていくことに、静かな喜びを感じます。
こちらは年末ぎりぎりに作業に入らさせて頂きます。

 

物流は一段落、でも仕事は続く

 

年末年始にかけては無垢フローリングやウッドデッキの配送については、すでに運送会社さんが締め切り状態。

物流的には一段落していますがフィジカルなお仕事の方は、まだまだ続きます。

正直なところ、さすがに50歳を超えると楽ではありません。
でも、「まぁ、筋トレのひとつ」という気持ちで、一つずつ向き合っています。

 

忙しいほうが、体調は安定する不思議

 

不思議なもので、こうやって気が張っているときは、体調を崩すことがありません。

逆に、お正月で気が抜けた瞬間、毎年のように熱を出して寝込んでしまうことも多くて…。

そう考えると忙しいくらいが、ある意味ちょうどいいのかもしれません。

無理はせず、でも手は止めず。
そんな年末を過ごしています。

今年も、もう少しで終わり。
最後まで丁寧に、そして来年につながる仕事を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先週の一週間は、「けんしんビジネスマッチング」を軸に、たくさんの人と出会い、たくさん話し、あっという間に過ぎていきました。

 

 

 

展示会というよりも、“人と人がちゃんと向き合える場”だったなというのが、終わってからの率直な感想です。

今回はレジンテーブルの展示だけでなく、レジンキーホルダーの制作体験も行いました。
小さな作品ではありますが、実際に手を動かしてもらうことで、レジンという素材の面白さや奥行きを感じてもらえたように思います。

 

レジンキーホルダー制作体験、大盛況でした

 

キーホルダー制作体験は、予想以上に多くの方に参加していただきました。
ドライフラワーを選び、配置を考え、透明なレジンを流し込む。ほんの短い時間ですが、みなさんとても真剣で、そして楽しそうでした。

 

「レジンって初めて触りました」
「意外と乙女っぽい!(男性)」

 

そんな会話が自然と生まれ、その場にちょっとした一体感が生まれるのも、体験型ならではだなと感じます。

 

レジンキーホルダー制作体験の様子


この小さなキーホルダーが、レジンの世界に興味を持つきっかけになってくれたら嬉しいですね。

 

ビジネスマッチングとしての“ちゃんとした出会い”

 

今回のイベントで印象的だったのは、名刺交換だけで終わらない会話が多かったことです。
無垢フローリングやウッドデッキの話をすると、素材の話だけでなく、現場での悩みや、お客様の反応まで、話がどんどん広がっていきました。

 

「こういう素材を探していた」
「本物志向のお客さんが増えている」

 

そんな声を直接聞けたのは、大きな収穫でした。
すぐに何かが始まるわけではなくても、「この先、良い関係が築けそうだな」と感じられる出会いが多かったのは、このイベントならではだと思います。

 

木の話ができる時間の心地よさ

 

無垢フローリングやウッドデッキの話をしていると、改めて感じるのは、「木が好きな人同士の会話」はテンポがいいということです。
素材の話から入りつつ、いつの間にか暮らしや価値観の話になっている。そんな流れがとても自然でした。手間がかかること、時間がかかることを、ちゃんと楽しめる人たちが集まると、話も深くなります。
「不便を楽しむ」というエコロキアの考え方も、押しつけることなく、会話の中で自然と伝わっていく感覚がありました。

 

一週間を振り返って

 

イベントが終わり、アトリエに戻ると、身体はしっかり疲れていましたが、気持ちは不思議と前向きでした。
小さなレジンキーホルダーから始まった会話も、無垢フローリングやウッドデッキの話から生まれたご縁も、きっとこの先につながっていくはずです。

 

レジンキーホルダー制作体験の様子

 

先週は、木を通して人と出会い、改めてこの仕事の面白さを実感した一週間でした。
また今週も、少しずつ、手を動かしながら進んでいこうと思います。

今週は、いつも以上に濃密な一週間でした。
ヒノキの無垢フローリングの研磨作業に没頭し、膝をついてベルトサンダーを握り続け…気がつけば腰は悲鳴をあげ、手首は腱鞘炎でズキズキと痛む…。
流石に50歳を超えてもう少し労わらなければと思いつつ、現場ではどうしても無理をしてしまうものです。

ところが今週は、肉体的な疲労だけでなく「頭の中もフル稼働」する日々でした。というのも、今回のお客様はオーストラリア出身で、海外では一般的な無垢フローリングの研磨ですが、日本ではまだまだ珍しいのでエコロキアに研磨施工をご依頼くださいました。
そして現場は自然と英語モード。
久しぶりにこんなに英語を話したな…と現場でしみじみしていました。

 

久しぶりの “英語の現場”。
ヒノキの香りと英語が飛び交う不思議な空間

 

普段、日本のお客様との現場が中心ですが、今回のように外国の方から無垢フローリングの研磨をご依頼いただくことは珍しくありません。
日本はそもそも合板フローリングが主で、傷ついたり汚れてしまったら張り替えすることが前提のため「なぜ研磨をする会社がないの?」と驚かれます。
そのためエコロキアのムクリペは日本在住の海外の方からのお問い合わせがよくあります。

 

 

実は、僕自身インドネシアやベトナムで無垢フローリングのバイヤーを長年経験していたので、“木の仕事の英語”に関しては多少慣れがあります。
たとえば、

  • grain(杢目)

  • moisture content(含水率)

  • solid wood flooring(無垢フローリング)

  • sanding(研磨)

  • finishing coat(仕上げ塗装)

  • knot(節)

  • sap wood(白太)

など、実務に必要な専門用語なら何とかなります。

しかしコロナ禍で海外出張が激減し、英語を話す機会は以前より大幅に減っていました。久しぶりの本格的な英語コミュニケーションは、正直、少し不安でした。

ところが現場が始まると…
ヒノキの香りに包まれながら、自然と昔の感覚が蘇ってきます。

 

「Hinoki turns white after sanding, but it gets darker again when it taning.」
「After the finish coating dry, we sand it again.」

 

まぁ文法などはかなりいい加減ではありますが身振り手振りで説明しながら、一緒に完成イメージを共有していく。

 

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木材は不思議なもので、国境も文化も超えて“美しさ”が伝わります。僕の拙い英語でも、想いさえ込めて話せばきちんと通じる。そのことが何よりうれしく、そして懐かしい感覚でした。

 

しかし、研磨作業は容赦ない。腰も手首も悲鳴をあげた7日間

 

今回の現場は、ヒノキの無垢フローリング。

 

 

 


針葉樹で柔らかく温かみのある樹種ですが、研磨となると話は別。もともと表面にしっかりとウレタンコーティングされており、その塗膜を除去するのに一苦労。

一枚一枚、杢目の方向を確認しながらサンダーを動かしていく。

 

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かがんで、膝をついて、また立ち上がって角度を変え、さらにかがむ。

気づけば、腰はコルセットなしでは動けないほど痛み、手首は腱鞘炎が悪化し、朝起きるたびに「痛たたたっ…」と声が出るほど…身体が正直な悲鳴を上げていました。

それでも、サンディングを重ねていくと、ヒノキの白さがふわっと蘇り、淡く優しい年輪が浮かび上がってくる。

 

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この瞬間が、どれだけ身体が痛くても「やってよかった」と思える魔法のような時間です。

 

完成したフローリングを見て、お客様の言葉に胸が熱くなった

 

研磨が終わり、仕上げの塗料を塗ると、空間が一気に柔らかい光をまとったように変わります。
お客様もその変化に驚かれ喜んでくれて、こちらまで嬉しくなるほどでした。

こんなふうに、木の美しさは言語関係なく伝わる。
“木は人をつなぐ”という言葉がありますが、まさにその通りだと実感しました。

 

最終日に一緒にTBDBへ。

 

現場の最終日、作業が終わってから「よかったら一杯どう?」とお誘いして、芦屋川の「TBDB」へ行くことに。同じ世代なので懐かしの洋楽が流れる空間で、マスターのライアンさんを交えてラグビー、クリケット、音楽、そして人生の話まで。

 

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気づけばお互い予想外に盛り上がり、お酒も入っていることで文法も気にせず、英語もすっかり昔の感覚を取り戻していました。

そのまま二軒目の「芦屋日記」へ。
気づけば午前2時。

“英語で深夜2時まで語り合う未来”なんて、英語を勉強していた学生時代には想像もしていませんでした。
でも、ヒノキの床を通じて出会ったご縁が、こんな素敵な友人を運んできてくれました。学生時代にもっと英語を勉強しておけば…と後悔しましたが、英語力よりも大切なのは距離を縮めようとする気持ちだとそう気づかせてくれた時間でした。

 

木がつなぐ縁

 

今週は、身体はボロボロになりながらも、心がとても満たされた一週間でした。
英語に苦戦しながらも、無垢フローリングを通じてオーストラリア人のお客様と信頼関係が生まれ、最後には友人として語り合える関係になれました。

木に触れる仕事をしていると、時々こうした“思いがけない奇跡のようなご褒美”があります。

無垢材を手で磨くように、人との縁も時間をかけて育てていくもの。
これからも、そんな出会いを大切にしながら、地道に、丁寧に、木の仕事を続けていきたいと思います。

 

たった7分半のために——テレビの「裏側」に触れて気づいたこと

 

エコロキアで扱っている無垢フローリングやウッドデッキ、レジンテーブル。
これらは“育てながら長く使えるもの”で、研磨したり再生したり、時間を重ねていくほど味わいが増す商品です。

だからこそ、僕自身、モノづくりには「時間をかけて仕上げていくもの」という感覚が強くあります。

そんな僕が、先日の NHK奈良『ならナビ』の生中継(約7分半)に出演させていただいたのですが……
その裏側を見て、ただただ驚きました。

 

 

 

7分半のために、ここまでやるのか…!という衝撃

 

今回の生放送のために、制作会社のディレクターさんは
なんと御所のアトリエに事前に2回も来てくださり綿密な構成を作成。

 

  • カメラの位置
  • 動きの流れ
  • レポーターさんのセリフ
  • スタジオとのつながり
  • 現場での照明や音の調整

 

すべて一つ一つすり合わせしながら、丁寧に打ち合わせが行われました。リポーターの九冨さんは、その指示に合わせて何度もセリフの調整。カメラマンさんは動きを繰り返し確認しながら、リハーサルを重ねる。照明さん、音声さん、機材担当の方……

 


それぞれが「生放送を“秒単位”で成功させるため」に動いていました。

 

そして本番

 

画面には映らないスタッフ全員が息を合わせてほんの一瞬のズレも許さない世界。

 

 

 

 

僕は木材を扱う職人として、どうしても「時間の流れが長い世界」を生きています。木は10年、20年、50年…と育ち、使う人と共に歴史が刻まれていく。フローリングも、テーブルも、研磨すればまた美しくよみがえる。

 

 

その一方で、テレビは——

“7分半のためにすべてを注ぎ込む世界”。

 

生放送が終わり、見逃し配信が終わればその映像はもう誰の目にも触れないかもしれない。それでも、全員が全力で「最高の7分半」を作り上げる。その姿に、ある意味“美しさ”すら感じました。

 

たくさんの職人がつくる「7分半の作品」

 

無垢材の世界とテレビの世界。時間の使い方も、残り方も、まったく違う。

でも、


「最高の瞬間を届けたい」


という思いは同じなんだと感じました。

テレビの裏側を体験させていただいたこと本当に良い経験でした。

関わってくださった NHKの皆さま、制作スタッフの皆さま本当にありがとうございました。

先週の僕は、まさに「木と人と、そして走り続ける7日間」という表現がぴったりの一週間でした。
無垢フローリングの張替工事に始まり、ヘリンボーンの研磨作業、そしてレジンテーブル制作体験の準備。
最終的には NHK奈良「ならナビ」の生放送でレジンテーブルを取り上げていただくことになり、アトリエの大掃除まで加わって目が回るような忙しさでした。

 

 

神戸市|無垢フローリングの張替工事

 

週の始まりは神戸市での 無垢フローリング張替工事 でした。
今回は築年数の経った一戸建てで、長年の生活によって床の傷みが進んでおり、既存フローリングの解体作業からスタート。

解体はいつもながら体力勝負で、床を一枚ずつ剥がしては釘を抜き、下地の状態確認。
部屋いっぱいに木粉と古い接着剤の匂いが広がり、汗をかきながら黙々と作業を進めます。

ムクリペの解体作業は、ただ壊すのではなく“次に貼る無垢材が最も美しく仕上がるように整える”ことが目的です。

 

無垢フローリング張替工事、電動丸ノコで解体


だから一見地味でも、ここが仕上がりを大きく左右する重要な工程。
「木材の表情をどう活かすか」「どんな暮らし方にしたいのか」——そんなことを考えながら作業をしていると、体力的な負担も不思議と前向きに思えてきます。

 

大阪市阿倍野区|ヘリンボーン無垢フローリングの研磨作業

 

翌日は大阪市阿倍野区で、ヘリンボーンの無垢フローリング研磨と再塗装
ヘリンボーンは普通のフローリングよりも細かい調整が多く、研磨時にはサンダーの走らせ方ひとつで仕上がりが変わるため、集中力が求められます。

今回の現場では、長年のキッチン周りの油汚れが黒ずんでおり「これは相当しっかり削らないと…」と気を引き締めてスタート。

サンダーをかけるたび、黒ずんでいた表面が少しずつ明るい木肌に戻っていき最後の一列を削り終えた瞬間はいつも何とも言えない達成感があります。

 

ヘリンボーン無垢フローリングの研磨作業

 

仕上げは水性ウレタン。
“ウレタンはテカテカ”というイメージを持つ方も多いですが、今回使ったのは自然なツヤを抑えたもの。

 

ヘリンボーン無垢フローリングの研磨後


木の質感を活かしつつ耐久性もあるので、生活動線が多いご家庭ではとてもおすすめです。

 

ムクリペの現場が続く中、頭をよぎる「レジンテーブル」の文字

 

先週の島根県出張からのハードな帰路、NHK奈良「ならナビ」さんからの連絡が。

 

 

なんとレジンテーブル制作の特集を生放送で取り上げたいとのこと。

「え、今月? 生放送?」
正直、その瞬間はうれしさと焦りが同時に押し寄せました。

なぜなら…
アトリエはこの数ヶ月、バタバタと仕事が続いて完全に“作業場仕様”。
レジンの粉や木の切れ端、機械周りの埃がいい具合に積もっており、とてもテレビに映せる状態ではないのです。

 

奈良アトリエ|急遽始まった大掃除は、まるでプチ引っ越し

 

仕事の合間を縫って、現場を信頼できる職人さんにお任せして奈良のアトリエを徹底的に掃除することに。
これがまた大変で、機材を移動させ、床を洗い、棚を整理し、作品サンプルを並べなおし…。
“自宅の大掃除より確実にハード” というレベルでした。

 

レジンテーブル制作のアトリエ風景

 

ただ、大掃除をしながら改めて思ったのは、
「ここで毎日お客様の作品が生まれているんだ」ということ。

レジンテーブル制作体験の現場として、多くの人が訪れ思い思いの作品をつくり、笑顔で帰っていく。

 

 

その積み重ねが棚に残った小さな木片やレジンの粉に現れていました。

そう思うと、掃除も不思議と前向きに進められます。

 

生放送に向けて、新しいレジンテーブル制作がスタート

 

掃除と並行して、生放送用に新たなレジンテーブルの制作も始まりました。

 

レジンテーブル制作、木と青いレジンのコントラスト

 

今回は奈良県産のカイヅカイブキを使いブルーグリーンのレジンを“入り江”のように流し込むデザインに。

生放送では、

  • レジンの着色

  • 流し込み

  • 波の描き込み

  • 研磨の工程

これらを「3分クッキング」方式でテンポよく紹介する予定でそのための“途中工程サンプル”も複数つくる必要があります。

つまり、
同じ作品を数段階の状態で用意しないといけないという地味に大変な作業

普段の制作とは違うペースで進むためムクリペの現場からアトリエに戻るたびにすぐ手を洗ってレジンの準備…というまさに「目が回る」という言葉がぴったりの週になりました。

 

振り返れば、木と人とものづくりに向き合い続けた一週間

 

こうして振り返ると神戸での解体作業も、阿倍野区での研磨も、奈良アトリエの掃除も、そしてレジンテーブル制作も、すべて“木と人”が中心にある仕事だと改めて感じます。

ムクリペの現場では、木材の状態を読みながら住宅に新しい息を吹き込み、レジンテーブルでは、木材と色を組み合わせて新しい価値を生み出す。

そして、NHK「ならナビ」で取り上げていただくことはエコロキアの活動をより多くの人に知っていただける大きな機会だと感じています。忙しいのは確かですがこうした経験ができるのは本当にありがたいことです。

 

来週もまた、木と人と向き合う日々へ(+お知らせ)

 

慌ただしい1週間でしたが木材と、現場と、お客様と、テレビ撮影準備とさまざまな“人のかかわり”の中で過ごせた濃い7日間でした。

そしてここで一つ、お知らせがあります。
11月27日(水) 18:30 から NHK奈良「ならナビ」で、レジンテーブル制作を生放送で取り上げていただきます。
奈良県にお住まいの方は、ぜひテレビでリアルタイムでご覧いただけるとうれしいです。

また、奈良県外の方でもNHKプラスで視聴できますのでよろしければぜひチェックしていただけたらと思います。
(NHKプラスはスマホ・PC・タブレットから視聴可能です。)

来週もまた現場が続きますが体に気をつけながら、そして“楽しむ気持ち”を忘れずに進んでいこうと思います。