年末を迎えて、気がつけばフル稼働な毎日
気がつけば、もう年末。
毎年この時期になると「今年もあっという間だったな」と思うのですが、今年は特にそのスピード感がすごい一年でした。
年末らしい慌ただしさの中で、頭も体もフル回転。気づけば一日が終わっていて、カレンダーを見て「あ、もうこんな日付か」と驚く毎日です。
そんな中、ようやく第1回けんしんビジネスマッチングが無事に終了しました。
正直なところ、始まるまでは少し緊張もありましたし、
「ちゃんと伝えたいことは伝えられるだろうか」
「来てくださった方にとって意味のある時間になるだろうか」
…と、色々と考えることも多かったです。
結果としては、本当にありがたい出会いがたくさんありました。
無垢フローリングやウッドデッキ、レジンテーブルといった“木”の仕事を軸にしながらも、業種や立場の違う方々と直接お話ができたことは、今後のエコロキアにとっても大きな財産になったと感じています。
現場が一区切り…と思った矢先に
けんしんビジネスマッチングが終わり、神戸市中央区、そして芦屋市で進めていた無垢フローリングの張替えと研磨の現場も無事に完了。
ここまでくると、心のどこかで、
「年末は少し落ち着くかな」
なんて淡い期待をしてしまいましたが、ありがたいことにそんな期待はだいたい裏切られるもの。
現場が終わったと思ったら、次のご依頼が重なって入ってきました。
重ねてありがたい話ではあるのですが、スケジュール帳を見返しては、思わず冷や汗が出る年末になっています。
神戸市北区での研磨とウッドデッキ塗装
まずは本日から3日間で作業をさせて頂く神戸市北区でのご依頼。
内容はオーク(ナラ / 楢)複合フローリングの研磨とセランガンバツのウッドデッキの塗装。
どちらもエコロキアとしては慣れた仕事ではありますが、年末というタイミングもあり、段取りにはいつも以上に気を遣います。
研磨は、ただ削ればいいわけではありません。
今回研磨するフローリングはオーク(ナラ / 楢)なのですがデザイン張りされており、杢目の向きが一定ではないためサンダーが杢目に対して直角に入ってしまうと研磨傷が目立ちます。更に茶色いウレタン塗装で仕上げるため、傷に着色が入るとさらに目立ってしまいます。
どのくらいの深さまで削るのか、紙やすりの番手を何番からスタートして削るのか、そしてどんな仕上がりを目指すのか、住まわれる方の暮らし方や好みを想像しながら、ひとつひとつ判断していきます。
ウッドデッキの塗装も同じで、
「とりあえず塗る」ではなく、
これからどんな風に使われ、どんな風に経年変化していくのかを考えながらの作業になります。
年末の冷たい空気の中での屋外作業は、なかなか身体にこたえますが、それでも仕上がったときの表情を見ると、「やっぱり木はいいな」と思って頂けるように準備しております。
年明けオープンのサロンとレジンテーブル
さらに、神戸市中央区のボディケアサロンさんからのご依頼。
来年1月13日にオープンされるとのことで、お店のイメージである「海」をテーマにしたレジンテーブルを制作してほしいというお話をいただきました。
店舗オープン前のこの時期は、オーナーさんも本当に忙しいはずです。
内装、設備、備品、宣伝…その中で「この空間に合うテーブルを」と考えて声をかけていただけるのは、作り手として本当に嬉しいことです。
レジンテーブルは、ただの什器ではなく、空間の“印象”を大きく左右する存在でもあります。
そのサロンに来られるお客様がふとテーブルを見て、
「わぁステキ!」
「ちょっと特別な場所に来た気がするな」
そう感じてもらえるような一台にしたいと思いながら制作を進めていきたいと思います。
工房ではチェスナット材の制作もスタート
そんなわけで奈良県御所市の工房の方も、もちろん止まっていません。
以前からご発注をいただいていたチェスナット(栗)材のレジンテーブル。そのベースとなる材料が届き、こちらも本格的に制作開始です。
チェスナット特有の表情や色味は、レジンとの相性も良く、仕上がりを想像するだけでワクワクします。
材料が届いた瞬間というのは何度経験しても気持ちが引き締まるものです。
「ここから、またひとつ形になるんだな」と、自然と背筋が伸びます。
数年越しに戻ってくる仕事
さらに印象的だったのが以前に木製の門扉を制作・販売させていただいたお客様からのご連絡。
今回は、メンテナンスと再塗装のご依頼でした。
作って終わりではなく
時間が経ってから
「またお願いします」
と声をかけていただける。
これは本当に、この仕事をしていて良かったと思える瞬間です。木は、使われて、風にさらされて、日差しを浴びて、少しずつ表情を変えていきます。
その変化も含めて向き合い、手を入れ直す。そういう関係性が続いていくことに、静かな喜びを感じます。
こちらは年末ぎりぎりに作業に入らさせて頂きます。
物流は一段落、でも仕事は続く
年末年始にかけては無垢フローリングやウッドデッキの配送については、すでに運送会社さんが締め切り状態。
物流的には一段落していますがフィジカルなお仕事の方は、まだまだ続きます。
正直なところ、さすがに50歳を超えると楽ではありません。
でも、「まぁ、筋トレのひとつ」という気持ちで、一つずつ向き合っています。
忙しいほうが、体調は安定する不思議
不思議なもので、こうやって気が張っているときは、体調を崩すことがありません。
逆に、お正月で気が抜けた瞬間、毎年のように熱を出して寝込んでしまうことも多くて…。
そう考えると忙しいくらいが、ある意味ちょうどいいのかもしれません。
無理はせず、でも手は止めず。
そんな年末を過ごしています。
今年も、もう少しで終わり。
最後まで丁寧に、そして来年につながる仕事を。






















