ひとりごと

東京モーターショーに行ってきた。
今年のモーターショーは世界から注目が集まっている。新聞やニュースでも紹介されたように、今年のモーターショーの目玉は、なんと言っても各メーカーが発表する未来カー、つまりエコカーだ。
しかし、行ってみてびっくり。
各社が競って開発したエコカーのまわりにほとんど人はいなかった。
色とりどりのライトに照らされた大馬力エンジン搭載の大排気量のスポーツ車のドアからきれいなお姉ちゃんが登場すると一斉にストロボが光る。そんな中でも、今年の人気圧倒的ナンバーワンは新型GT-Rだった。人だかりでそばに寄れないほど。それにひきかえ、エコカーはすみっこにひっそりと。
平日でも混雑するモーターショーの、それも初日に新型車を見に行くような車好きにとって、エコカーはまったく関心外のようだ。
しかたがないとはいえ、すこし残念だった。
まだまだ日本人はエコライフや温暖化に対してリアリティがないことをあらためて実感した日だった。
ヨーロッパのように毎年のように襲ってくる熱波で数万人の死者が出たりすると、急に自分のこととしてのリアリティが高まるが、日本ではまだまだ実感がない。
日本もやがて輸入食料危機がはじまり、ゼロメートル地帯が水没しはじめるころには、いやがおうでもあわてふためき始めるだろうけど。