『東京のまちみどりっぷ』発行記念講演・東京と鎌倉の緑についてお話★ | 花をたずねて鎌倉歩き&HappyLife!人生が輝く鎌倉花さんぽ

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きらめく瞬間を積み重ね、人生を豊かに輝やかせてほしい。
そんな思いで、「花をたずねて鎌倉歩き」などの講座を開催しています。

●『東京のまちみどりっぷ』発行記念講演・東京と鎌倉の緑についてお話★

 

クラウドファンディングにより、

 

皆さんの力で発行された

 

『東京のまちみどりっぷ』

 

東京の花と緑が美しいスポットが

 

140件以上、写真や地図とともに

 

紹介されている

 

すてきなガイドブック。

 

 

私もクラウドファンディングに

 

ご協力させていただいて、

 

マルモ出版さんによるご出版記念の

 

zoom講演会で、お話させていただきました^^

 

まずは、

 

花と緑のライフスタイル研究所長・

豊洲パークマネジメントJVチーフアドバイザー

前東京都公園協会 公園事業部長


北原恒一さんのお話。


東京都の公園の担当を経て、

日比谷公園ガーデニングショーなどを

担当され、

今は豊洲のパークの指定管理者などの

お仕事をしていらっしゃいます。

 

 

とても興味深いお話だったので、

 

特に私が感慨深くうかがった、

 

生物多様性の視点からの緑化・

 

「ここでもこんなすてきな緑化が!」

 

と驚いてしまう、

 

都心のメジャーな場所や企業での

 

緑化への取り組みについて、

 

一部、シェアさせていただきますね。

 

 

お写真は、北原さんのお話の中に

 

登場した場所について、

 

『東京のまちみどりっぷ』の

 

該当ページからご紹介していきます^^

 

 

 

●千代田区

2018年にオープンした

新しい街のランドマーク

「東京ミッドタウン日比谷」は、

緑に包まれた曲線を描く造形が印象的。

6階テラスにパークビューガーデンがあり、

最先端の日本の価値を発信するスポットが

このように緑と調和した

建築・土地利用であることに

目を見張ります。



その近くにある

飯野ビルは、在来種を重視した

雑木による緑化が

行われているとのこと。



丸の内のあたりオープンカフェなども

緑化されています。

東京駅丸の内南口のすぐ目の前・

KITTEの屋上にも、

約1500㎡の解放的なガーデンが

広がっています。



大手町の森・大手町タワーでは

多様性を重んじた森が

つくられています。


大手町の森の植栽は

生物多様性を重視していて、

千葉県の君津に圃場を設け

高木・中木・低木まで

苗を育てて

そのまま移植したといいます。


皇居のお堀のそばでは、

皇居の森の環境に近い

生物の生息環境の復元を

重視しているとのこと…


皇居外苑に隣接する

大手町ホトリア広場では、

外苑の豊かな緑とつながりをもった

クヌギやクスノキなどの

樹木が訪れ、

生物多様性にも配慮した

広場となっているそう。



●中央区

日本橋三越本店の屋上には

「つながりの森」があり、

日本橋高島屋の屋上にも

ローズガーデンと

日本庭園があります。


こうした老舗百貨店でも、

 

屋上緑化が行われているんですね…!




…東京の、センスあふれる

先進的な緑化のあり方に、

私も目を丸くしながら

学ばせていただきました。



フランスやイギリスの

美しい緑化のお写真も

 

すてきでした^^☆




北原さんに、ご質問をさせていただきました。



●Q●東京都で在来種が活かされた緑化が

行われてきているのは

行政が主導して進めているのでしょうか?



●A●

今回ご紹介した、

在来種による緑化が行われている場所は、

民間の緑地です。

生物多様性の保全を

民間の企業も注目してきており、

公共の場として

利用される場所の緑化などに

用いられてきています。



これまでの緑化を見てくると、

緑の「量」を増やすのが、

20~30年前まで大切にされてきました。

今は、「質」の部分に来ています。


先進性のある取り組みが

注目される、という流れにきています。




●Q●東京都の区内の

みどり率が、減少から微増に転じてきている

大きな要因は

なんだと思われますか?


行政と民間、大きく見ると

どちらが主導しているのでしょうか?



●A●都のみどり率が増加しているのは、

公開空地

(オープンスペースの一種で、

開発プロジェクトの対象敷地に

設けられた空き地のうち、

一般に開放され自由に

通行・利用できる区域のこと)

による部分が大きいと思います。


大きなビルを開発したときに、

土地の4割を緑化しなさい、

といった基準があります。



たとえば「大手町の森」をつくる際には、

手間もお金のかかり、

ペイするのだろうか?と

当初、疑問の声もありましたが、

緑化をすると 

その分建築の容積率を増やせるという

制度があり、ペイできる、といいます。


この容積率の緩和が利用されてきたこともあり、

公開空地で緑が増えてきています。


また、埋立地が増え、

そこで緑化が進められていることや、

屋上緑化も

緑被率にカウントされて

進んできています。


そうした、

緑化をすることで

容積率の規制緩和という

ボーナスが得られる

行政の制度もあって

区内の緑が増えてきているのでしょう。

 

 

 

…とても興味深いお話を、

 

どうもありがとうございました…!

 

こうした取り組みが、

 

各地域に広がっていくといいですね★

 

 

 

私も、鎌倉の緑や自然のことを

 

お話させていただきました。

 

 

まずは自己紹介から…

 

私は講座「花をたずねて鎌倉歩き」を

 

お花や自然を楽しみながら…

 

「楽しい」「好き」「大切にしたい」と思う気持ちが、

 

自然にはぐくまれるように…と

 

ワクワクを大切に★14年開催してきました。

 

東京の緑と鎌倉の緑を見てみると…

 

多摩地域に比べて新宿区など区内は

 

都市化により開発が進み、緑が少ないのが分かります。

 

そんな中、折れ線グラフの一番下…

 

区内は、2008年から2013年にかけて

 

微増に転じているのに注目。

 

先ほど北原さんがご説明くださったような、

 

行政や民間、双方の力で…

 

緑化が進んでいることが

 

数字で表れているんですね★

 

 

鎌倉の緑は…

 

史跡を含む、鎌倉のまちなみを囲む

 

三方の山並みの多くが、

 

「古都保存法」という法の網で

 

守られていることもあって、

 

地図右下が下向きのコの字型に

 

緑が多く残っているのが分かります。

 

やはり宅地開発などが進み、

 

緑は減少してきましたが…

 

近年は緑地保全施策の推進などにより、

 

減少の仕方は落ち着いてきているとのこと。

 

 

今後、こうした日本の各地域でも、

 

東京都・区内のように、

 

新たな緑化が進んで

 

緑被率が増加傾向に転じていったら

 

すてきですね^^

 

 

鎌倉で古都保存法が

 

制定されることになったのは…

 

昭和30年代、宅地化が進んできて

 

鶴岡八幡宮の裏山・聖域「御谷(おやつ)」が

 

開発されそうになったときのこと、

 

 

鎌倉文士・大佛次郎氏らが立ち上がり、

 

ブルドーザーの前に立ちはだかって

 

開発を食い止めたといいます。

 

このことがきっかけとなって

 

古都保存法が制定され、

 

史跡を含む

 

鎌倉のまちの三方を囲む山並みの多くも

 

守られることになりました。

 

緑や自然が守られてきたのは…

 

「この自然が好き」と思う

 

1人1人の想いの力から

 

はぐくまれてきたものなんですね。

 

 

ちょっと具体的に、

 

鎌倉の自然やお花のことを見てみましょう。

 

 

鎌倉といえばアジサイ、という印象ですが…

 

実は鎌倉に自生するアジサイは、

 

上の2つの写真にあるような、

 

楚々とした風情。

 

9月には、切通などしめった斜面に

 

丸いつぼみから薄紫の花が咲く、

 

タマアジサイがよく見られます。

 

ちょうど今ごろ、

 

7月には…

 

鎌倉駅のすぐそばにある

 

妙本寺の、緑に包まれた参道の

 

涼やかさが際立ちます。

 

「ふー、涼しい♪」

 

ヒートアイランドを防いでくれる

 

緑の効果が、実感できますよ^^

 

谷戸あいの湿地では、

 

「半」分お「化粧」したように葉を白く染める

 

ハンゲショウが涼やかに揺れます。

 

今では貴重になってきている環境、

 

湿地に生える植物。

 

 

一方、鶴岡八幡宮の源平池や

 

海辺の光明寺などの

 

社寺の水辺では、

 

ハスの花がすがすがしい風情で咲きます。

 

 

こうした緑や自然は…

 

心を和ませてくれたり、

 

酸素や水を供給してくれたり、

 

ヒートアイランドを防ぐなど

 

生きものの一員である私たち人間にとって

 

大切な生存基盤。

 

こうして自然や社寺を含め、

 

鎌倉の緑が守られてきたのは…

 

人々の緑・自然が「好き」「大切」という

 

想いからなのですよね。

 

土地ごとに自然の表情、

 

生える植物などは少しずつ異なって…

 

それぞれの地域の緑や自然は、

 

かけがえのない宝物。

 

 

それぞれの地域の人が、

 

自分たちのまちの緑や自然に目を向け

 

楽しむことから…

 

母なる自然を支える力は、

 

はぐくまれていきます。

 

『東京のまちみどりっぷ』を片手にお散歩したり、

 

自分のまちの道端に咲くお花に目を向けたり…

 

自然に元気をもらって

 

楽しみながら、

 

また、自然にお返ししていく

 

力になっていけたらいいですね^^

 

 

 

講演会の最後には、

 

『東京のまちみどりっぷ』編集者の中村さんが、

 

六本木ヒルズで見つけた

 

魚を捕らえたカワセミの写真を

 

ご紹介くださいました。

 

これは幼鳥で、

 

このあたりで繁殖している可能性が

 

あるとのことです。

 

東京のまちなかに、自然がよみがえってくる…

 

素晴らしいことですよね^^

 

 

 

緑や自然が、

 

おしゃれな「今」らしい、

 

たくさんの方に受け入れられる形で

 

よみがえってくる…!

 

そんなこれからの日本の

 

可能性を感じた講演会でした。

 

 

すてきな機会を、

 

どうもありがとうございました…!

 

 

 

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