3月の講座は、今年度最後の回でした。
6年間の参加を経て、曜日が変わることを機に卒業される方もいらっしゃいました。
私が産休をいただく前、カルチャースクールの一環で講座を
始めたときから、ご出席くださっていた方です。
お母様と娘さんで、ずっとご参加くださっていました。
お母様にご感想をうかがうと、まず「食べ物ですか?」
やっぱり食べ物って印象的ですよね^^
講座の後にいただくランチは、私ももっとも力を入れているものの1つ♪
私の産休前、最後に皆さんで食べた鎌倉山ローストビーフが
一番だったとのこと。
ゆったりとしたお庭を眺めていただくローストビーフは、
やはり特別の時間ですものね。
その後、ご家族でも、大事な記念日には鎌倉山ローストビーフで
お食事を召し上がっているそうです。
それから、最初のころに体験した、流鏑馬を修める方々の弓道。
弓道場から見たレースのようにしたたり落ちる雨の様子、
装束をつけた女性の姿、
弓が的に飛んでいく様子…
5年ほど前のことだけれど、
今でもよく覚えていますとおっしゃってくださいました。
居合も素晴らしかった、時間があったら習いたいとも思いました、
とのこと。
私も感動しました。刀が体に振り方を教えてくれるように思えて…。
最初は、私が居合や座禅、弓道の体験もしたのですよね。
2006年、『花をたずねて鎌倉歩き』の本を見た
JTBカルチャーサロンというカルチャースクールの方から、
私に鎌倉散策講座の依頼をいただいて、
驚いたものの、とにかくやってみよう!と思ったのが講座開催のきっかけでした。
でも、全部の行程を私がお話するほどの力量はないので、
当初は、散策の合間に、何か1つ、体験を織り込んだ形の開催だったのでした。
鎌倉らしさって何だろう、
鎌倉といえば武士かしら、武士の心とはどんなものだったんだろう。
その思いから、
居合や弓馬道、座禅や能、写経を、お寺の方や稽古していらっしゃる方に
体験させていただくようお願いしたものでした。
子どもが生まれてから、皆さんに継続を望まれる声をいただいて、
カルチャースクールを卒業し、自分で「鎌倉・自然に学ぶ会」を
立ち上げさせていただくことにしました。
打ち合わせの時間がなくなって、
講座に体験を織り込むことが難しくなったのですけれど、
少しずつ、あがり症も克服できたので^^;
今度は、自分で皆さんに鎌倉の自然や歴史についてお伝えしよう、
と思い、講座「花をたずねて鎌倉歩き」を開催することになった次第です。
それまでの私は、鎌倉の自然のことは好きでも、
社寺の歴史はあまり詳しくなかったため、
講座のたびに、1から勉強させていただきました。
この地に生きた人々の命の歴史、物語に出会い、胸に響くものがあって、
今を生きる大切さまで、学ばせていただいた気がします。
下見をしたり皆さんと散策をする中で、
四季折々の花や自然に出会い、
私自身、日々の子育てから解き放たれて、
心がふっと癒されていくのを感じました。
皆さんのお顔を思い出しながら講座の内容を考えて、
講座当日、喜んでくださる皆さんのお顔が本当に嬉しくて…。
初めは人前でお話をするのも緊張していたのですが、
講座に出るうちに、鎌倉の自然やまちの素晴らしさ、大切さを知っていただきたい、
大切なことをお伝えしたい、という思いで、
少しずつ成長させていただきました。
「1ヶ月に1回って、ちょうどいいのですよね。
鎌倉に行きたいなあ…と思うころに講座があって、
咲くお花も少しずつ変わっていって。
いつも、楽しみにしていたんですよ。
いただいたテキストのファイルが、もう両手の幅にいっぱいくらいになりました。
先生が大好きでした、私も娘も。」
とおっしゃってくださって…
私も皆さんのことが、本当に大好きでした。
6年間もご参加くださったこと、心より感謝しています。
本当にお名残惜しいですけれど、
またお会いできることを楽しみに、
もっと皆さんに楽しんでいただく講座が開催できるよう、
頑張ろうと思います。
子どもが学校に行ったら、また体験講座もやってみたいな。
鎌倉のまちや自然が好き、大切と思う心が、
きっとこのまちの素晴らしさを、明日につなげていくのですよね。
どうぞお元気で…ありがとうございました。
皆さんの人生が、すてきなものになりますように!