Dearあなたへ



遠方に真っ白な残雪が残る北アルプスを眺めながら、買い物がてら散歩をする

初春の安曇野は空気が冷たく、空が高くて青い


用事がてら帰った安曇野での10日あまりの日々

抜ける様な青空が広がり

爽やかな春風の吹く日や

チラチラと粉雪が舞い

底冷えするような終日と

まさに冬の終わりと春の始まりを、交互に感じながら過ごしてきた


だいぶ前にテレビの番組で武豊騎手が、北海道に行った時はスープカレーにハマっていますという話しをしていた

ずっと気になりながらも、カレーとスープの組み合わせになんとなく違和感があり足が向かないでいた

用事ができ出かけた隣の松本市に美味しいスープカレーのお店があると聞き、ならばせっかくなのでとランチ決定と寄ってみた


12種類の野菜の入ったスープカレーが、土鍋からグツグツ音をたてながら香ばしい香りを漂わせ運ばれてきた

鼻腔をくすぐるとは、こういう事を言うのだろうかと思うような食欲をそそる香りだ


クミンやコリアンダー等のスパイス

様々な香りや風味が混じり合った、サラリとした口当たりのカレースープ

絶妙な味に仕上がっている


軽く素揚げされた野菜の、サクサクした歯触り

とろみがなく、野菜にまとわりつかないスッキリとした味わいの焦茶色のスープ


美味しい


既にスープ自体がなんとも美味な一品なのだ


食べ終わってみると胃がスッキリしているというのか、身体が温まり元気が出るというのか

薬膳料理⁈と言う感じさえしてくる

後味の良いスパイシーさを堪能し、お店を出た


武豊騎手の食べているスープカレーはどんな味なのかはわからないが、この感じの味わいならハマってしまうというのも納得してしまう



これに味をしめて、もう一件あるスープカレーのお店にも行ってみた


そこはワサビ田がそばに広がりテラス横には小川が流れ、お店自体は小さいがロケーションがとても良く

ガラス張りのテラスで風景を眺め、癒されながら順番待ちをした


ハーブチキンと野菜のスープカレーが、ど〜んという迫力でテーブルに置かれた

まあ見事な色合い

隣にはレモンが添えられた五穀米が並べられた


チキンと素揚げ野菜のハーモニー

ちょっと濃厚なスープカレーは、スパイスの混ざり合ったあっさりしたトロミがなんとも言えない味となっている


大ぶりにカットされた野菜の甘さ旨みが、スパイスの効いたスープと混ざりあって口の中で一つになる快感

これがスープカレーか。。。



五穀米にレモン汁を絞って食べるのだが、思わず五穀豊穣という言葉が出てきてしまうような、満ち足りた幸せ気分になってしまう

グレープフルーツジュースの苦味がまたいい口直しになる




ランチタイムを満喫し、少しは歩こうと回りに広がるわさび田や穂高川を眺めながらの散策タイム


わさび田はまだ黒い遮光ビニールで覆われて、所々にわさびが姿を見せる状態である


北アルプスからの雪融け水が地下を流れる伏流水となって、透明な水がこんこんとわさび田に湧き出ている


この時期にしか出回らないわさびの花が、ガラス瓶に生けられ売られているのを見つけた

思わず花束代わりに買ってしまう


わさび田のそばには虹鱒の養殖場があり、そこから逃げた虹鱒やらイワナを狙って猛禽類が川面に直下行する

そのスピード感たるや

飛ぶ矢の如きの速さで

見ていてドキドキしてしまう


心地よい風が吹き

キイキイと野鳥の声が響き

ゆらゆら揺れる川藻のそばを魚が泳ぐ

澄んだ水のせせらぎが聞こえる


私が惹かれて止まない風景が広がっている


穏やかな春の日

弥生3月11日


そしてまた

この穏やかな季節

春の日の午後

11年前の今日

あの凄まじいまでの破壊力を持った天災が日本を襲った

自然を相手にした時の

人間の無力さ

自然の持つ力の脅威

日本人誰もが

信じがたい現実を突きつけられたあの日


そして11年という歳月を経ても今まだ尚、多くの傷跡、課題を残したまま今日に至っている


そして今

一人の狂人を相手に

全世界が惨殺行為を止められず

手をこまねいている


戦っているのも

死んでいっているのも

ただ一つの国の国民という

言葉にならない悲惨な現実が続いている


西側と東側を巻き込む世界大戦

迂闊な防衛行為を西側諸国としてできないのはわかる


しかし今ある現実は

小児科、産婦人科の病院を爆撃される

空爆の最中での避難行為

逃げようにも逃げられない

守ろうにも守れない


そんな現実だけが、日増しに酷い状況となって続いている


こんな事が続いていていいんだろうか


ウクライナの大統領の世界に発するメッセージは

悲痛な叫びになっているというのに


理不尽な要求

命を奪われていく国民

SOS

届かない現実


せめて空爆さえ停止できたら

避難さえ完遂できたら

今はもうそれしかない


東日本大震災の時に作られたた仮設住宅は

大半が空き家となっていると聞く


人命救助を日本もするのなら

ピストン輸送のような飛行機運行で

日本への避難を望むウクライナからの避難民を

その仮設住宅にどんどん避難させて

逃れた命を一人でも多く

一刻も早く

安心の地に運ぶ事はできないのかと思ってしまう


核という人間が作った物を脅しにされ、振り回されて

一国の国民が惨殺される

自然界の脅威以上の、人間の手による惨事が繰り広げられている


11年の時を経て

無事に日常生活を送れる様になった日本


平穏な日々を突如剥奪されたウクライナの人達に

どうしたら一刻も早く

心休まる時が訪れるのか


大震災で亡くなられた方々のご冥福を祈ると共に


胸が詰まるような日が続く春である