今や買い物の際には定着した感もある『マイバッグ』

それが、今、新たな問題を生み出しているという。


以下、2009年10月23日 中日新聞朝刊より抜粋

詳細はこちら→http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2009102302000152.html

万引、マイバッグの“死角” 精算済みか…見分け困難

 二酸化炭素(CO2)の削減策として全国のスーパーでレジ袋の有料化が広まる中、かわりに使われるようになったマイバッグを悪用した万引が増えている。精算済みの商品か、万引した物か、見分けが難しいマイバッグの“死角”につけ込んだ犯行で、どの店も対応に苦慮している。


         ~ 中略 ~


 レジ袋の無料配布をやめたスーパーでは、店のかごと一緒にマイバッグの口を開けたまま持つ客が多い。店員が不審に思っても精算済みの商品か、別の店で買った商品の可能性もあり、声を掛けづらいのが悩みだ。

 愛知、岐阜、三重県などで展開する大手スーパーもマイバッグの普及とともに万引が増え、客にはマイバッグはレジを通ってから使うよう呼び掛ける。広報担当者は「陳列棚の前でマイバッグに商品を詰めている客を注意したら、『買うつもりだったのに失礼だ』と逆に抗議を受けてしまった」と頭を抱える。


         ~ 中略 ~


 売り場が広く商品単価の高いホームセンターなどは、万引対策が取れないとしてレジ袋有料化を見送る店が多い。大手スーパーでつくる「日本チェーンストア協会」(東京都港区)は「レジ袋の有料化は環境保護策として今後も推進する」とする一方、「万引防止は、業界を挙げて警察と連携し、マイバッグ使用のルール強化も必要だ」と話す。


 【レジ袋有料化】大手スーパーではイオンが2007年1月、京都市左京区の店舗で全国で初めてレジ袋の有料販売を開始。業者と自治体、市民が協議会を立ち上げ、協定を結ぶか、条例を制定する形で全国に広まった。東海3県は、愛知が60市町村のうち45市町、岐阜が全42市町村、三重が29市町のうち25市町で導入済み。スーパーでのレジ袋辞退率は約9割とマイバッグ定着が進んでいる。






せっかくレジ袋削減でごみの減量というエコ行動も、こういう問題が出てくると新たな対策が必要となるし、何よりもエコにある意味逆行することになる。

お願いだから、エコとエゴを履き違えないようにしてもらいたい、と感じる記事であった。