https://www.japantimes.co.jp/culture/2024/05/23/film/bushido/


 「格之進を演じる草薙は、最初は堅苦しい誠実さを漂わせているが、正義の怒りに燃えると感情が沸騰し、より人間らしくなる。そして、アクションに突入すると、彼の格闘シーンはスタイリッシュな活気と斬撃のリアリズムを兼ね備えている。

一方、白石監督の滑らかなカメラワークは、静止したシーンに躍動感を与え、夜間の室内の自然な照明は、スタンリー・キューブリック監督の『バリー・リンドン』の有名なろうそくの灯る部屋を思い起こさせる。囲碁の試合が進行中であっても、その効果は印象的で忘れがたいものとなっている。」


草彅さんが年下の俳優さんらと仕事するとき、必ずといっていいほど、良いところを見付けて褒める。自分が後輩を導く、教える、蘊蓄を垂れる、なんてことは出来ないから、ひたすら長所を拾って褒めまくる。
自分が大杉漣さんら先輩に褒められて、大変なスケジュールでも乗り切ったように、海のものとも山のものともわからない子たちの夢ややる気や向上心を潰さないようにしている。
若いときって、褒められた言葉が御守りみたいになって、心の拠り所や自分を信じる盾になったりする。

つかこうへい先生は草彅さんがジャニーズだから、SMAPだから、おべっか褒めはしなかったよ。この子は凄い、タレントやアイドルの要らない矜持を圧し折るために苛烈な台詞を口立てしても、ものともしないで吸収し、自分の言葉にする。一度は事務所退社で才能が潰されそうになったけど、役者としての才能があったから、舞台でも映画でも、別の海に航海に出られた。

人の才能を潰すのは人の嫉妬やエゴや自尊心や傲慢さだ。草彅さんが後輩の良いところだけを伸ばすように、草彅さんの才能も世界中の人に観てほしい。