https://news.yahoo.co.jp/articles/3f2f537aa62a456850afb9d782c3f31778f0d8c4 


泣いた。
脚本の難も俳優の力でぶっ飛ばす橋本愛ちゃんの草彅さんの底力。そもそもハードブックカバーを前後編のドラマにするの、絶対話をはしょるところが出る。不足が出てくる。普通の俳優じゃ、飛ばせない球を場外にまで運ぶっていう。
ろう者さんは素人さんが多いから、素晴らしく上手でも表現に関しては限界がある。そこを作品として感動ものでもなく、説教ものでもなく、正論や正義に偏ることもなく纏めた。それを昇華させた俳優陣に脱帽です。
主人公の鬱屈してた内面。他の人がやると善意の剣振り回してるように見えるところを、寂しさからくる優しさ、共感まで生む。DV夫に会わせていけないと思う。でも、そこもなんとなく同情を覚える尚人の甘さ。彼は清く正しく生きてない、欠けてるところがある。認知症の覚えてない母への思慕、人間臭い、そのウェットなところ、兄弟喧嘩で爆発させて、心掴まれてしまった。
あー、知るべきろう者の現状のある、良い作品だった。海外に出品され、色んな人に観てもらえるといいなー。


ラスト、亡くなった母を思い出してボロ泣きした。認知症でも、兄弟喧嘩を目にしたことで戻って来たんだよね、記憶が。
素敵な作品、続きますように。