最後のレッドデータ。
面白かった。刀剣ファンにとっては堪らないんじゃないだろうか。採掘職人。そこには古来から伝わったものを自分の代で消滅させられない、意地とか思いがあるんじゃないだろうか。
そこを汲み取って畏敬の念を覚える剛くん。
在来野菜の存在に、改めて無くしては惜しいものが日本にはまだ沢山あることを語る剛くん。
この番組、制作者のつよぽんをMCに据えた愛が沢山伝わってくる。ブラタモリの、タモリさん愛が沢山ある構成みたいなものだ。
スペシャルでいいから、半年に1回ずつ続けて欲しいな。


青天を衝け


最終後半戦が始まる。
このドラマって朝ドラ特有の成長ものが軸にあって、脇に徳川幕府、一橋家、薩摩藩のお家事情も重なってくる。
史実を殴り倒した大河ドラマも過去にあったけど、今回はほぼ歴史に忠実。そして歴史が小説より奇なり、みたいな逸話も。そこがアクセントになっている。
キャストの妙ってある。ここ、って所に入ったピースでいい働きをしているキャストが多いのがいいドラマ。1ヶ月丸々削られた大河ドラマではあったけど、CGでカバー出来ない、キャストに助けられたドラマでもあったと思う。派手さがないけど、手堅く重厚。コロナ禍で制限ばかりの現場でよくぞ、と思うほどの出来だと思う。
吉沢亮くん、渋沢栄一の成長物語、若い力や才能が一気呵成に花開く文明開化時代、反面、徳川慶喜様の栄枯盛衰、諸行無常の話でもある。出る時間は多くないけど、決定的な仕事をしてると思う。人は多角的で徳川慶喜様はもっと複雑。

私は何人か好きな俳優さんいるけど、全員目の演技が上手い人。上手い人はマスクしていても目から上だけで伝わる。眉から目の奥から心が伝わる。ヘタな人は動き回る、止まったら演技出来ない、台詞ないと役になれない。ドラマ観てると、たまに話に没頭出来なくて泣けなくて感動出来なくて怒ってしまう。演出家はなにやってんだ。

いつも話に没頭させて欲しい、驚かせて欲しいのだ。草彅さんはそこを超えてくる、だから好き。