昨日は群馬県エコドライブ推進協議会主催のエコドライブ講習を受講しました。
群馬大学荒牧キャンパス入口にある前橋自動車教習所で朝9時から16時まで6時間実技を交えてみっちり講習を受けた結果はいかに・・・
エコドライブには結構心得があったつもりでしたが、講習後の燃費は0.4%向上、1万キロ走行で“杉の木0.6本”植えたことと同じ効果という微妙な評価でした。同じグループには25%向上し、杉の木33本植林という成果があった人がいましたが、中には逆に杉の木を伐採してしまった人もいたようです。
実は午前中の安全運転講習で「オブジェ」という運転技能評価システムでチェックを受けたところ、全員が「一時停止不履行」という評価になってしまいました。自分では停止しているつもりでも、データでは時速1.5kmとか3kmなど、完全に停止していないことがばっちり証拠として記録されていて、言い逃れができませんでした。
その評価を踏まえて午後のエコドライブ講習に臨んだので、一時停止はしっかり止まり、黄色信号でも突っ込まず、安全運転を心掛けた分、燃費が伸び悩んだのではないかと自分なりに解釈しました。確かに、日ごろから燃費向上を意識しすぎると一時停止や信号のところであまり止まりたくないためにやや無理をする傾向があったことを反省させられました。
停止線は通常結構手前に引いてあるため、そこで止まっても左右の安全確認ができないことが多く、ついついするすると出てしまうドライバーが多いそうです。しかし、停止線で一旦止まるということは、交差する道路を通行する自動車・自転車・歩行者からはこちらの車のノウズ(鼻先)が見えることで相手に対応を促すという意味があるとのことでした。
その部分を除けば、エコドライブは安全運転と矛盾することはなく、むしろ事故の減少、安全サイドに働くことも確認できました。私なりに学んだポイントを整理すると次のようなことになります。
①まずは正しい運転姿勢
②アクセルコントロールの習熟が必要
③早めのアクセルオフはだれでもできる入口
④赤信号でのエンジン停止は効果的だが、注意が必要
⑤赤信号でギアをニュートラルにするだけでも燃費向上
⑥その他は、通常言われているポイント通り
①運転姿勢は脳の働きにも影響するので、とくにロングドライブの時には重要です。シートポジションはやや前で、背筋をピンと伸ばし、左足をフットレスト(オートマ車の場合)にしっかり置いて、いざという時にしっかり踏ん張れるようにすることが大切。②の微妙なアクセルコントロールのためにも左足のサポートが必要とのこと。
③前方が赤信号になってもアクセルを戻すタイミングが遅いドライバーが多いようです。気づいたら早めにアクセルをオフにすると“フューエルカット”が働いて燃料供給がゼロになって徐々に減速されます。
④と⑤は何秒ぐらい信号待ちになるかによって使い分けるといいでしょう。理論的には「5秒以上待つならエンジン停止」と言われますが、私は30秒程度を目安にしようと思います。これは、赤信号で停止したときに交差する
歩行者信号が青ならばエンジン停止、点滅を始めていればエンジンは切らずにギアをニュートラルに入れるというものです。エンジン停止する場合には、ギアをニュートラルに入れ、サイドブレーキを引き、エンジンキーはONにしておくというのが原則とのことです。その状態ならばウインカーも動作し、万一衝突されてもエアバッグが作動するそうです。
バッテリーが劣化している場合には控えた方が無難ですが、その場合も早めにバッテリーを交換することが必要ですね。
⑥はふんわりアクセル(5秒で20kmまで加速)、波動運転(巡航中に速度を変動させること)をやめる、不要な荷物は積まない、タイヤ空気圧チェック、定期的なオイル交換などです。
安全運転講習とエコドライブ講習それぞれに修了証をいただき、今後は自分の運転に磨きをかけ、エコドライブの普及を図ることを誓約しました。
究極のエコドライブは自動車に乗らないことです。教官の方も教習所まで5kmほどを自転車通勤されているとのことでしたが、私も昨日は自宅から16kmを自転車で往復しました。自転車や徒歩、公共交通をうまく使ってできるだけ自動車での走行距離を減らすことも大切だと改めて思いました。
夕方からは前橋の「みやたや」で環境カウンセラーズぐんまの例会・新年会、六曜館で二次会、今年1年の環境活動についての熱い思いを仲間と語り合い、本当に中身の濃い1日でした。