物件を読むコツ教えます-vol.6:K様邸@中目黒の場合どうだったか?
こんにちはokanoです。
「物件を読むコツ教えます -vol.6」は物件事例として新たに登場した
「K様邸@中目黒」を題材に振り返って見たいと思います。
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過去の「物件を読むコツ教えます」はコチラ→VoL.1/Vol.2/Vol.3/Vol.4/Vol.5
まずは、「販売図面」を見てみましょう。
販売図面には全てがリノベに関わる重要な事が全て載っている訳ではありませんが、
分かる事もたくさんあります。それが何かと言いますと、、
(1)中央のクローゼット北側に「PSがある」
→ここにキッチンの排水管が通っているのだろうなと分かります。
(2)トイレとお風呂は「PS」の反対側にある
→床下を通って北側のPSに繋がっているか、他のPSが隠れているのだろうなと
予測できます。
(3)図面上の柱と下の柱をつなぐ「梁」がありそうだ
→換気ダクトを計画するときに気をつけないといけないなと心しておきます。
この情報をもとに内見したところ、現状はこうでした↓
キッチンにあった窓から顔を出して外壁を見てみると、ダクトの出口を発見
これは外から確認することもできます。
そして、脱衣室。ここは洗濯機置き場になっていて、
洗面はお風呂の中に、、、洗面は外に出したいですよね~。
続いて、トイレ。後ろを覗き込むと汚水排水が壁につながって
いるのを確認!この壁の裏に何かありそうだ、と分かります。
この物件は床がカーペットだったのですが、歩いてみると床が堅い!
この下に空洞がない事がわかります。(直床というヤツです)
後日、カーペットを剥がしてみると、モルタルの床が出てきました。
これだと、洗面とお風呂の排水は北側にあるPSにつながっていないなーと
判断できます。
『竣工図』を確認したところ、やはりトイレは壁の後ろに汚水用のPSが
隠れていました。そして、お風呂と洗濯機の排水は隣の部屋にあるPSに
接続されていることが分かりました。
販売図面は分かりやすくするために簡略化されていますので、
載っていない重要な事は多いです。
(販売図面)
この隠れた情報は実際に内見しないと分からない事ですが、
詳しい事は「竣工図」でないと分かりません。。。
でも、こんな事が隠されていると知っているかどうかで内見時の
見方は変わってきますので、コツとして知っておいて下さい。
また、これを把握しておかないとどんなプランが可能なのか
判断できないので、設計としてはとても重要なのです。
(接続の向きから、この物件は現状と同じ向きにしないと
トイレが設置できないと分かりました。)
我々はそのような情報をもとに設計を進めていくのです。
解体したらできませんでした、、、とならないように!
さて、これがどうなったかは物件事例をご覧頂ければと思いますが、
その裏で設備がどうなったているかを次回ご紹介したいと思います。
okano
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