物件を読むコツ教えます-vol.3:トイレの位置変更は難しい、、、なぜか?
こんにちはokanoです。
今回も配管のお話しです。
「トイレ」についてですが、トイレの位置変更はなかなか難しいです。
なぜか?
先に結論を述べますが、トイレの排水はキッチンやお風呂と違って
「汚水」になります。なので前回のブログで書いたように排水管の
入れ替えができません。
また、通常、排水は縦管から離してもちゃんと勾配を確保していれば
特に問題はありませんが、リノベーションで設計するトイレの場合、
(古いマンションの場合)排水が「床上(壁排水)」のケースが
多いので、排水勾配を取るとトイレの床をすごく高い位置に設定しなくて
はならなくなってしまことも、、、
それに、縦管までの横管を長くするとウ◎チが流れずに溜まってしまう
こともあるので要注意です。(まぁ~水を流す度に流れていきますが、、、)
そんな訳で内見時にトイレの位置チェックも重要です。
皆さん注目して見て下さい!!
ーーー
では、今回も前回と同じM様の物件を例にして、もう少しトイレの
レイアウトに関して書きたいと思います。
前回のブログでもプランを載せていましたが、トイレはキッチンの横に
PSを挟んで反対側にレイアウトしています。
このレイアウトはキッチンとトイレの周りをグルッと回れて、
奥のスペースをパントリーとして使用することを考えてレイアウトしました。
廊下から楽屋裏に入るイメージです。
その裏通路からトイレにアクセスする印象にしたので、リビングと扉なしで
つながっていてもその存在が気になりません!!
(リビングからの眺めはコチラのブログ画像を見て下さい)
この物件ですが、リノベ前のレイアウトがどうなっていたかと
いいますと、、、
便器の向きが上向きになってました。
そして、トイレの中をみると販売図面には載ってない柱のような
形をした出っ張りが!!
販売図面には載っていませんでしたが、トイレの隅にしっかりと
PSがあるのを確認。まぁ~当然なんですが、、、
販売図面に載ってない重要な事はいっぱいありますので、
これもまた「物件を読むコツ」ですね。
EcoDecoのコーディネーター達はみんなこんな知識を持って
内見の案内をしてますからご安心を!!
このエリアを解体した状況が↑こちらになりますが、しっかり
共用の縦管が出てきました。これの区分は↓こうなります。

(これはVol.1でも書いた内容です)
ここでポイントなのは「接続の向き」です!
共用部は横にちょっと出ている所までになるので、
リノベーションの工事ではこの向きは変えられません。
なので、図面でレイアウトできるのは、上向き、左向き、下向きの
3パターンになります。
右向き(キッチン側)にはトイレをもってこれないので
皆さんがレイアウトを考える時にはご注意下さいね。
そのような前提条件をふまえつつ、M様邸@西葛西は回廊タイプの
トイレとなった訳です。
リノベーションではどうしても変更できないコトがいくつか
ありますので、些細なことでも早めにコーディネーターに
相談してくださいね。(よろしくお願いします。)
で、結果 ↓こうなりました!
(vol.4につづく)
okano
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