「復興への第一歩」
「八戸港から全国に魚を届けるのがわれわれの使命」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011031601000388.html
◆小雪が舞う中、競り人や仲買人の威勢の良い掛け声が響き渡り、箱に入れられた魚が次々と落札される。東日本大震災の津波で大きな被害を受けた青森県八戸市の魚市場が16日朝、5日ぶりに再開した。「復興への第一歩だ」。関係者は顔をほころばせた。
◆八戸港は水揚げ量全国3位(2009年)の有数の漁港。11日に2・7メートルの津波に襲われ、港に停泊していた多数の漁船が損壊したほか、加工施設や大型冷蔵庫も濁流で大打撃を受け、多くの魚介類を失った。
◆市場を運営する八戸魚市場の川村嘉朗社長(63)は被災直後から再開を目指し、12日から市場を清掃。被災した11日に八戸市沖で漁をしていた11隻の漁船が津波注意報が解除されるまで入港できなかったことで被災を免れ、魚を確保できた。
◆この日は11船から水揚げしたスケトウダラやカレイ、タコ、アンコウなど計3500箱約50トンが競りに掛けられた。◆ただ、仲買人が指摘するように、取引量は通常の半分以下。港内の残る二つの市場の復興や損壊した漁船の修理を急ぐが、「燃料不足が深刻」(漁師)で、今後の仕入れは楽観できない。
◆それでも川村社長は「東北地方が壊滅的な被害を受けた中、八戸港から全国に魚を届けるのがわれわれの使命」と力強く語る。岩手県や宮城県の漁業者には「漁ができるまで回復したら、八戸港を利用してほしい」と呼び掛けた。
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