マッサージ、美容院、ネイルサロン……
1対1での会話がどうしても発生してしまうこれらに“はじめて”行くのは結構腰が重い。
美容院はもうかれこれ10年近く同じところに通っている。
しかし、産んだ赤子も重くなってきて体がしんどい。これは一度マッサージ行かないと……。
お子さんいるんですね〜いつ生まれたんですか
え〜かわいい時期ですね〜あ、2人目なんですか、結構歳離れてるんですね私も5歳下の妹がいるんですけど最近……
↑会話の脳内準備体操をしながら、ホットペッパーで適当に予約したはじめてのマッサージ店に到着。カルテに適当に書き込みつつ、担当さんを待った。
「本日担当します、よろしくおねがいします!」
R指定をちょっとちいさくしたみたいな男性が現れる。着替え中、部屋に貼ってある「陽気なスタッフが〜」という紙に(ああ、陽気系の店だったか〜、まぁいいや、施術が当たりだといいな…)と覚悟を決め、うつ伏せになった。
「どこが辛いですか?」
「背中が全体的に……」
「背中ですね!でははじめていきます、わ、背中やばいっすね!」
「あはは……」
(この“◯◯やばいっすね!って絶対全員に言ってるよな〜)
「力加減いかがですか?」
「大丈夫です〜」
………
そこから終わるまで
「仰向けになってください」
「最後にバンザイします」
以外、彼は喋らなかった。
こちらから「お兄さんこの仕事長いんですか」と聞きたくなるぐらい無言だった。
そんなことある?私の身の上そんなに興味なかった、いやないことは知ってるんだけど、この仕事してるひとってもれなくみんなおしゃべりなんじゃないの、へぇ、……
すき
次回も予約しよっ!!!!