秋になり、わたしはそれぞれ全く別の異なる病気を二つ併発して発症しました。それは二つとも死にはしませんが治ることのないと言われている病気です。
一つだけでも地獄のようでしたが、二つ目にかかったときにわたしは地獄には底が無いのだと感じました。
わたしより辛い人はたくさんいるとは感じております。死なない不治の病なら良いじゃ無いか、死なないんだから。と言われてしまえばそれまでなのですが、いっそひとおもいに死んでしまった方が楽なのではないかと思ってしまいました。わたしは甘ったれです。
なんだか怖くなって、窓に向かって土下座をしました。なんでそうしたかはよくわかりませんがおそらく私は神様に向かって土下座したのだと思います。
秋のどんよりとずっと曇っていて晴れることのない四角い空に向かって必死に謝りました。
申し訳ございませんでした。申し訳ございませんでした。申し訳ございませんでした。
謝るとなぜか心がスッキリしました。それはきっと自己満足だからです。ただ謝ってすっきりするのです。謝るという行為は謙虚な行為に見えますがこの行為の実態はこれ以上いじめないでくださいという願望が隠されている。
まるでガキ大将に媚びている小物みたいだ。
私は必死に謝り、これ以上いじめないでくださいと神に向かって祈り、ただ媚びていたのです。
そしてすこしでも苦痛を和らげていただけるように願っている。
まあなんとも無力な小物である。
だけどそれで許してくださるのなら、何度でも土下座を致しましょう。幸せだなんて思っても幸せな顔なんて一生もうしません。あなたの道化師としてヘンテコな踊りを腹を出して踊ります。だからどうぞもう苛めないでください。あいつみたいにはなりたくない、と鼻で笑っていただいても全くかまいませんから、どうぞ苛めないでくださいませ