友人が入院したので、お見舞いにいった。


前の晩、「骨折」だったと聞いていたので


あまり深刻な気分ではなかった。



その病院は一昔も二昔も前の病院の雰囲気で驚いた。


「かなり、旧式な病院だね!」というと


「そうでしょう!」と


ねぇ~というように少し寂しげに笑った。



思わず「寂しい感じだね」という言葉を飲み込み


「ノスタルジーを感じるね」


というと、


「まぁ、ノスタルジーなんてステキな言い方」と


今度は、品の良い顔をほころばせて笑った。



そして、「骨折といっても原因がわからないの。もしかしたら


何か悪い病気が隠れているのかもしれないから


検査しましょうということなのよ・・」と


大変不安だ、と彼女は言う。



だんなさまが家事をよくしてくれること、息子さんの職場が


思ったより近くて自宅通勤が出来てよかったと思っていること、


もう一人の息子さんの通う大学付近のことなどを話した。



讃美歌の歌詞を色紙に書いて持って言ったら、


「メロディーはどんなだったっけ?」というので


一緒に、二度三度と歌った。


音譜乏しきや痛み みなふさわしき


  御恵みの降る  折とこそなれ 音譜


よく、自分、ブログに載せるこの歌詞である。



色々な話をしたが、


折れている肋骨が心配で、疲れてはいけないと


頼まれたパジャマを売店に買いに行き、


色白の彼女に似合いそうなクリーム色のパジャマを買い、


早めに帰ってきた。


またねパーばいばい。



二日後のことである。


共通の知人から連絡が入る


「(彼女が)脳出血を起こした」と。


えっ?骨折と脳出血は関係あるのか?と身体が小刻みに


震える。


家族はどんな気持ちか、と寝付けないまま、次の日はぼんやりと


事務をしていた。


また共通の知人から連絡が入る。



「彼女が亡くなった」と。



昨日は、ぐるぐる色んなことを考えていた。


本当は、このことを記事にする気は無かったが、


このことが頭を占めているので書いた次第である。



クローバー