地球環境問題とは、一体なんでしょうか?
ある役人の方は、それは政治問題だとおっしゃいました。
各国の思惑の中で、温暖化などの問題は道具として使われている。
温暖化が本当に真実かどうかなど大した問題ではなく、政治的に利用できると考えるとホントになり、できなければ懐疑的になる。
だから、温暖化がどうとかではなく、いかに他国に勝つ戦略を考えるかが大切だというような意見です。
それは、確かに正しいと思いました。
国益を守るという意味では。
しかし、何か違和感を感じたのです。
敵を作り、その敵に勝つ。
それで豊かな生活ができるようになれば、本質的な問題解決になるのでしょうか?
今まで企業は、勝つことを目的に存続してきたのでしょうか?
少なくとも渋沢栄一や松下幸之助や本田壮一郎は、そんなこと考えていなかったように思う。
人間が人間らしく、豊かな楽しい生活を送れるように、
そのために企業は頑張ってきたんだと思う。
他社や他国に勝つために、一生懸命仕事をするなんて、あまりにアホらしい。
そんなことのために、自分の人生を捧げるなんて、あまりにむなしい。
私たち企業人は、他の企業を意識して競争に勝ち抜こうとするのではなく、
どんな社会を作り、どうやって貢献するのか、そのビジョンを持って、わき目もふらずに突き進むことこそが大切なんだと思います。
金を儲けるという意味で、企業は悪者に見られがちです。
でも、ビジョンを掲げて本当に社会に貢献したいと考えている企業は多いはずです。
特に日本には。
そんな企業ががんばってこそ、持続可能な社会も実現するのだと思います。
企業の役割は、やっぱり重要です。