最近興味があることは、企業再生です。


衰退する企業は、どうやって再生するのか?



先日、「ビジョナリーカンパニー3 衰退の5段階」を読みました。


企業はおごりや無理な成長、怠惰によって衰退に陥る。


一発逆転策を狙ったりしてさらに悪化させるという話です。



では再生のポイントは何か?


それは、すごいカリスマ経営者の登場でもなく、全部をぶっこわす大変革でもない。


その企業が今まで培ってきた”真の強み”を使って、愚直に成長を続けることである。



真の強みとは何か?


それは、その企業にとってのバリュー、言いかえれば”存在意義”といってもいい。



長らく存在し続けてきた企業には、企業文化があり、独特の社風があり、社会から評価されている価値がる。


それを見つめなおし、大切にすることが欠かせない。


衰退がはじまったからと言って、焦ってその大事な存在意義を失ってしまっては、再生は成し遂げられうない。


本を読んで、そんなことを感じました。


それは目からうろこの気づきでしたが、なんとなく心から納得できることでもありました。



その後、カルロス・ゴーンが日産を再生させたことについて書かれた本を読みました。


カルロス・ゴーンというと「コストカッター」というイメージですが、やはり彼も日産の強みを見極め、それを伸ばしていくという再生方法をとっていました。


「解決策は常に社内にある」


その言葉が印象的でした。




企業内診断士は、企業が衰退した時には企業の存在価値を見極めてそれを伸ばしていく推進役になることができると思っています。