ロスト・イン・トランスレーション
ロスト・イン・トランスレーション
なんとなく暇でもう一度見てみました。
最近、東京をうろうろすることも増えて、プライベートと重なるからかなあ。
アメリカからやってきた中年ハリウッドスターと、
ミュージシャンのだんなに着いてきてホテルに残され、暇を持て余し、空虚なままな若奥様。
たがいの気持ちを理解しあう。
東京のカルチャーの中で、外国人旅行者の目線で鮮やかに映し出され、
彼らの高揚感、孤独、戸惑いを伝えていく。
この東京(日本)観がステレオタイプだとか、軽薄なオリエンタリズムだとか、
そうとも言えるけど、
現実に「アメリカの都会の若いセレブリティ」が東京に感じる風景は、この映画の通りなのだという事実を理解しなければいけないし、京都の風光明媚な風景に比べて東京の猥雑さを貶めることなく、むしろネオンやクラブの照明が美しい多様な「光の街」として、むしろ主人公たちも笑顔で見ていることに無視できない。
私たちが、
文化だと思いたいもの(京都、生け花、おばかなバラエティ)
思っているもの(しゃぶしゃぶ、礼儀や建て前だらけ)
思いたくないもの
(からおけ、ゲーセン、クラブでイエーイっておしゃれ気取るとこ)
がすべて並列になっている。
けれど、実は、これって、東京=日本になっているように思うけども、
同じ日本人からしても
東京出身の人、
東京に住んだことある人、
東京に行ったことがあるだけの人、
東京を知らない人
からしたら、すごく見方が変わるように思う。
それから、外国の人と絡んだことがあるか否かもすごく見方が変わるんじゃないかな。
おじさんと若い女性の構図としては、
若い女性が、キャリアウーマンでもなければ、
出来る奥さんでもないところが、
理解をおじさんに求める若い女性という図とはちょっと違うのかも。
おじさんを明らかに女性は上の人として見ているし、
おじさんも女性を愛でている。
これは、果たして恋愛?と思うし、
こうして異世代を持ち込むことで、
空間を完全トリップさせたものにしたかったんかな。
二人のベッドシーンもなかったし、
こうして近くにいることが、
ただお互いのある側面を理解しあっているように見えた。
translationの和訳は
「翻訳」だけど、
夫婦間、友人間の意思疎通の出来なさという意味もあるみたい。
translationできない思いってたくさんある。
その繊細なもどかしさを
本当絶妙に見せたように思いました。
「はっぴーえんど」の「風をあつめて」の挿入歌もやばい。
この寂しさに絶妙にマッチしてるよ。
思わず買いに走りました。
サントリー あじわいのCMです。
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