ドイツ支部よりこんにちは。

だいぶご無沙汰しておりましたがその訳は....




牛。

酪農家さんのところにお世話になっていました。ネットの使えない田舎です。


さて、ドイツの酪農はたいてい飼料も一緒に生産しています。耕地の狭い日本では難しいことですね。

只今収穫の時期です。写真のように一面黄金色の麦畑。


と言っても全部麦ではありません。多種多様な穀物です。大麦、小麦、トウモロコシ、ナタネ...

全て村の精製所に集められます。穀物はここで品質チェック・選別され、品質の悪いものはふるい落とされます。

精製所の一角には品質の悪い穀物、収穫物に混ざった大量のわらくずなどの山ができます。



これ、この後どうなるのでしょう?


その答えは精製所の地下に!




燃やしてエネルギーにしているんです。



ドイツ式暖房Heizung。この間の中にお湯が流れていて、上写真の炎で暖められ、建物内を駆け巡ります。このHeizung、かなり温まります。ドイツ人は冬の厳しい寒さをこうして乗り切っているんですね。


しかし、現在、夏はどうしているのでしょう?




これ、何だか分かります? 生成した穀物を乾かす装置です。収穫期の夏には上記の熱を穀物の乾燥のために利用していると言うわけです。


このようにして利用されるわらくずは全体の10%ほどだそうです。残りはBioガス発電所にバイオマスとして引き取ってもらう、あるいは、コンポストになる、とのこと。


知り合いの日本の米農家宅では精米後のもみがらは堆肥として利用されていました。これが一般的なもみがらの利用法かどうかは分かりませんが、こちらの利用法も十分機能していると感じました。

一方で、ドイツではこうした利用の仕方があり、こちらも非常に面白いと感じました。


奇しくもゴミについてのレポートでした。