最近ヒマを持て余して、データをグラフ化することにはまっています。それで何かを研究しようとかそんな高尚なものでもないのです。ただ、本を読んでたりしたときに「おいおい、ほんとかよ」と思ったことがあれば、データを見てみるというだけです。

データの探し方は簡単です。まずhttp://diamond.jp/list/noguchi_data この野口さんが作られた最強サイトにいきます。あとは、お探しのデータを探してくればいいのです。ただ、わけのわからないデータがたくさんありすぎて、目的地までたどりつけない場合が多々あると思います。

そんなときはこれです。

経済データの読み方 新版 (岩波新書)/鈴木 正俊
¥861
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この本にも、データの場所が書いてあります。それに、データの意味や見方も書いてあります。僕はこれを読んでやっと、目的地までたどりつけるようになりました。

じゃあ、本題へ。今日のデータをみてください。
データは内閣府のホムペ から。引用者作成。
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このグラフは各項目がGDP全体に占める割合を計算して、推移をとったものです。


参考 国内総支出【GDP】=民間最終消費支出【C】+(民間住宅+民間企業設備+民間在庫品増加)【I】+(政府最終消費支出+公的固定資本形成+公的在庫品増加)【G】+(財サービスの輸出-財サービスの輸入)【NX】


これ一つ見ただけでも、たくさんのことが分かります。それと同時にたくさんの疑問も出てきます。


今回は投資に注目してみます。この投資は人々の住宅投資と、企業の設備投資の合計です投資がGDPに占める割合は20%いかないぐらいのようです。純輸出は1%ほどですから、それよりはかなり大きいですね。




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推移をおおざっぱに見てみます。1997年から下がっています。でも2002年から持ち直して少しずつ上を向いていますね。景気が良くなり始めたようです。しかし、2008年にはがっつりと下がっています。2009-2010にかけては、わずかに上昇してます。


でも、これらの変化は住宅投資設備投資のどちらの影響が大きいんでしょうか?



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これを見れば、民間企業設備投資の方が、民間住宅投資よりも大きいことが分かります。それも3倍ほども。


上で見た2002年からの投資の回復、あるいは2008年のがっつり下落も民間企業設備投資の影響が強いことが分かります。


住宅投資の方は1996年から一貫して下がっていますね。「デフレ下で住宅を買うと損」という心理が働いているんでしょうか。金利は低いはずですので、買いやすいっちゃ買いやすい時期なんですが。下がる一方ですね。このままでは、住宅市場は縮小する一方になってしまうかもしれません。。。



みなさんも何かグラフをみて気づいたことがありましたでしょうか?





では!