家庭用エアコン使用による地球温暖化影響は、電気使用で発生する二酸化炭素(CO2)より、漏えいしている冷媒(代替フロン)の方が大きいとの分析を、産業技術総合研究所がまとめた。エアコンは全国で約1億台普及している。省エネだけでは温暖化対策が不十分と言えそうだ。

 エアコン1台(冷房能力2.2キロワット、6畳以上の部屋向け)が製造から廃棄までに排出する温室効果ガスを試算した。全国約4000世帯の実態調査に基づき、年間使用時間を冷房309時間、暖房193時間とし、12年間使うと想定した。

 試算によると、製造から廃棄までの温室効果ガスの総排出量は約2.29トン(CO2換算)だった。このうち冷媒の漏えいや廃棄時の放出などに伴う排出量は約1.66トンで全体の72%を占めた。エアコン使用の冷媒の温室効果はCO2より1730倍大きいのが理由という。残りの約3割が、製造や電力消費に由来する排出量だった。

 代替フロンはオゾン層を破壊しない物質で多くの種類がある。温室効果もCO2の百数十~1万倍以上あり、政府は来年度から漏えい対策強化に乗り出す方針だ。


YAHOOニュースから引用



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