0:00



理佐「んぅ?」


ソファでテレビを見ながらウトウトしていると、携帯がなった。

私の肩にもたれて寝ている友梨奈を起こさないようにそっとスマホを手に取る。


お母さんから



:お誕生日おめでとう。理佐。



理佐「あぁ、そっか」



:ありがとう


:欅坂に入った時は高校生だったね


:うん。


:21歳?


:そうだよ


:早いものね。



言われてみれば



:うん、早かった。


:仕事はどう?


:大変だけど、楽しいよ


:そう。これからも頑張ってね


:ありがとう


:たまにはこっちにも帰ってきなさいね


:うん、落ち着いたら帰ってくる




その後もメンバーや友人などからのLINEに返信をし、

落ち着いたところでスマホを閉じた。


理佐「…21歳かぁ


数年前の私からは想像出来なかった

今、こうして東京へ出て、アイドル活動をしているなんて。


平手「んりしゃ?」


理佐「あおはよう友梨奈」


平手「今何時?」


理佐「0:15


平手「んえ?!」


理佐「ん?」


平手「え


理佐「なに?」


平手「理佐の誕生日


??


ああ!そういうことか笑


平手「言われた?」


理佐「うん、結構来た」


平手「はぁ最初に言いたかったのに


理佐「だからもうちょっと起きるって言ったの?笑」


平手「うん


可愛すぎ


理佐「今年はお互い言えなかったね」


平手「むぅ


理佐「ふふ笑 さっ、寝るよ」


平手「うん」





寝室に行き、電気を消す。




理佐「おやすみ」


平手「あ、ちょっと待って」


理佐「ん?」


ちゅっ


理佐「!」


平手「お誕生日おめでとう。おやすみっ!」


理佐「ふふ笑 ありがとう。おやすみ」