いのサンデー ~ あこがれの朝定食 思い出の朝定食 の巻~
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃◆┃ いのサンデー ~ あこがれの朝定食 思い出の朝定食 の巻~
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
こんにちは、いの です。
「最近、朝そばに凝っている」
と友人が言いました。
「そば?」
「そう、蕎麦屋の朝定食」
ファーストフードや牛丼チェーンなどの朝定食にはなじみがありますが、ここ数年で蕎麦屋でも朝食用のセットを出している店が増えているのだそうです。
「ラーメン屋の朝定食なんてのもある」
「ラーメン屋まで!」
早起きして早めに家を出て、お気に入りの店で朝食をとってから出勤しているという友人。ヨーロッパには、
『朝食は王様のように、昼食は王子のように、夕食は貧者のように』
という格言があるそうですが、かなりの確率でコンビニのパンやおにぎりを朝食にしてしまう私は王様とはほど遠い生活を送っています。子どものころから朝食はちゃんと食べなさい、と言われていたのにこの始末。
いつから朝食をおろそかにするようになったんだっけ?とよくよく考えてみたら外出する際の必須事項に“メイク”が加わったころだと思い当たりました。
すっぴんでどこまでも行けた学生時代の終盤、慣れないスーツで就職活動に勤しむようになったころから朝食時間は徐々に削られ、メイクの時間へと移行していったのです。ああ、毎朝ご飯とお味噌汁ではじまっていた朝が懐かしい。
そんな私にとって、現在のあこがれは友人行きつけの蕎麦屋の朝定食なわけですが、思い出に残っている朝定食というのがまた別にあります。
あれは私が大学生だったころ、ありあまる時間と体力をもてあましていた当時はよく徹夜で飲んだり、カラオケに行ったりしたものでした。そして寝不足の目に突き刺さる朝日をまぶしく感じながらよく訪れていたのが、某牛丼チェーン。そこの朝定食を食べて解散するのが定番のコースだったのです。前夜のはしゃぎっぷりが嘘のように、みな黙々と納豆や焼き魚を口に運び、そしてふらふらと家路についたり、そのまま大学に向かって一限の講義を受けたり。卒業後はめっきり食べることがなくなってしまいましたが、いまでもそのチェーン店の前を通りがかると、疲れた胃にしみこんでいった味噌汁の味がかすかによみがえります。
現在、友人を見習って蕎麦屋の朝定食デビューを目指しているんですが、そのうち学生時代の友人を誘って思い出の朝定食を食べるツアーも開催したいと思ってます。まずまちがいなく、徹夜明けではなく早起きして食べに行くことになるでしょうけども。
■友人から送られてきた朝蕎麦コレクション。真ん中の鶏天そばが一番気になります。
それでは、また来週。