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 「武満+谷川」のコラボでの初めての曲で、日本の反戦歌の1つです。谷川俊太郎の作詞、武満徹の作曲です。ベトナム戦争のさなかの1965年、「ベトナムの平和を願う市民の集会」のためにつくられ、友竹正則によって披露されました。集会に間に合わせるために、一晩で作曲したといわれています。今までに、保多由子、沢知恵、鮫島有美子、ドミニク・ヴィス、石川セリ、高石友也、小室等、岡村喬生、森山良子、賠償千恵子のように、ポピュラーからクラシックの歌手まで広く歌われています。後に、林光がピアノつきの混声合唱曲に編曲。その後、作曲者の武満自身も1984年に無伴奏の合唱曲に編曲し、現在ではこれら合唱編曲も合唱団のレパートリーとして重要なものとなっています。

死んだ男の残したものは
     
    谷川俊太郎作詞・武満徹作曲
1.
死んだ男の残したものは
ひとりの妻とひとりの子ども
他には何も残さなかった
墓石ひとつ残さなかった

2.
死んだ女の残したものは
しおれた花とひとりの子ども
他には何も残さなかった
着もの一枚残さなかった

3.
死んだ子どもの残したものは
ねじれた脚と乾いた涙
他には何も残さなかった
思い出ひとつ残さなかった

4.
死んだ兵士の残したものは
こわれた銃とゆがんだ地球
他には何も残せなかった
平和ひとつ残せなかった

5.
死んだかれらの残したものは
生きてるわたし生きてるあなた
他には誰も残っていない
他には誰も残っていない

6.
死んだ歴史の残したものは
輝く今日とまた来るあした
他には何も残っていない
他には何も残っていない


 Myblog2008.5.7「こういうのも真剣に聴きたい(死んだ兵士の残したものは)」でも紹介していますが、長谷川きよしさんの名演奏が見つかったので紹介します。


「死んだ男の残したものは」(歌:長谷川きよし)
http://jp.youtube.com/watch?v=kLThp2qMgDQ&feature=related