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 哀愁に満ちたマズルカ風の抒情詩。暗いというのではなく甘く切ない情緒と言った方が適切だと思います。イ短調からハ長調に転じて物憂くも爽やかな(この矛盾した相反する情緒を盛り込めるのがショパンの天才性) 抒情詩が奏でられた後、イ長調で奏でられる旋律は、爽やかさを通り越して空しささえ感じます。そして呟くようにイ短調で同じようなパッセージが繰り返される辺りは何とも言えず憂鬱な情緒が支配しています。曲の随所に「ピアノの詩人」としてのショパンの独創性が感じられる作品で、技術的には彼の作曲したワルツの中で最も容易なものの一つですが、傑作の一つに数えてよいと思います。秋にはふさわしい曲です。
 

Horowitz plays Chopin Waltz op.34-2
http://jp.youtube.com/watch?v=RxM9UG0nuUI