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 ストーリーは述べません。ここでは音楽について語ります。サントラの作曲は池辺晋一郎です。ギタリストの鈴木大介もちょっとだけ演奏しています。一番最後に流れる曲がこの映画の真髄を語っています。武満徹の「弦楽のためのレクイエム」で終わります。篠田正浩監督は本当は武満徹に音楽をお願いしたかったのではないだろうか?篠田作品の多くの音楽が武満徹によるものが多い。たぶん相性が良かったのだと思います。
 では、誰のためのレクイエムか?その当時の犠牲者であるゾルゲや尾崎秀美(おざきほつみ)に対するレクイエム、戦争のさなかで失った多くの日本人や世界の人々に対するレクイエム、そして武満徹に対するレクイエムではないだろうか?
 改めて「弦楽のためのレクイエム」を聴きたいと思う。弦の奏でる重みがさらに体の奥底に広がるような気がする。ストラビンスキーが認めたこの曲は、この映画のために存在した曲だ。今更のようにそう感じるのは私だけだろうか?

若いシンガポール人の指揮による演奏です。詳細は不明です。
Takemitsu - Requiem (Recapitulation)
http://jp.youtube.com/watch?v=1QwZwYJe92o