灼熱の小早川さん (ガガガ文庫)/田中 ロミオ
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 「人類は衰退しました」の田中ロミオさんの新作です。


 小早川さんが灼熱の炎の剣を見た主人公。


 正確には彼女のイメージが炎の剣だったというべきだろう。


 良くも悪くもないような普通のクラス。


 主人公は処世術に長けており、無難にクラスに溶け込み平和な高校生活が始まるはずだった。

 

 彼の楽しみはネットサーフィン。しかも、出来る痛いヤツを捜してそのブログをチェックするという事。


 ささやかな楽しみと共に平和だったクラスが変わった。


 小早川という名の少女は平凡なクラスをいきなり炎の剣で切るつけるかのような、暴言を吐きながら、クラス委員長になったのだ。


 主人公はクラスの仲間から、鈴になれと言われるのだ。


 小早川というネコを上手く手懐けるか、それが、無理なら、ストッパーになれと。


 主人公はこの小早川さんが作っているブログを知っていた。

 

 クラスへの軽蔑し、これからどうするべきかを論じた痛いブログを。


 彼女の思考を理解した上で、彼女の側に立ってみる。


 そして、知るのだ。


 小早川という灼熱の剣を。


 冷めていた主人公は、自分の心も焼かれて行く。


 クラスvs2人のクラス委員。

 

 裏工作までして、いろいろ手を尽くすが、校内の委員会さえ決められないクラスに徐々に負担が増えていく二人。


 そして、生徒会選挙という試練を迎えるのだった。



 面白い小説でした。


 主人公の思考はよくわかる。


 そして、牙を剥く姿もまた、理解できる。


 それだけ、共感できる話でしたね。


 考え方が、クラス側か、委員側かで、ずいぶんと印象がかわるかもですね。


 「人類は衰退しました」からすると全く違った作風ですが、もともとシナリオライターだったし、そのころはこっちのイメージがあってるかもですね。


 

 田中ロミオの小説が読めるのは「ガガガ文庫」だけ!



 ではでは・・・





 そうそう、この週末、風邪でダウンしてました。


 みなさんも体調管理に気を付けて。