猿の惑星シリーズの新作です。


 今までの作品を意識しつつもオリジナルストーリーなのだとか。


 ネタバレがあるので要注意です。



 ストーリー

 

 アルツハイマー型認知症の治療薬研究をしている研究所のチンパンジーが投薬実験により画期的な回復を見せた。


 これを臨床実験へともっていこうとするが、突然その雌のチンパンジーが暴れ逃亡のあげくに重役会議の最中に銃殺される。


 これを薬の副作用とし、臨床実験は中止となるが、チンパンジーの部屋には生まれたばかりの子供がいることが判明。


 子供を守るために攻撃的になっていただけだったのだ。


 しかし、研究は中止。チンパンジーは全て殺処分という事に。


 主任研究員のウィルは生まれたばかりのチンパンジーを殺せずに自宅へとつれて帰る。


 生まれて間もないチンパンジーは高い知性を見せる。


 母親に投薬した薬の影響を受けていたのだ。


 ウィルは自分の薬が間違っていなかった事を確信しながら、シーザーと名付けたチンパンジーを育てる事に。


 一方、父親のアルツハイマーの症状が進行する事に耐えられなくなり、ウィルは未認可の薬を自分の父親に投与。


 父親は画期的な回復を見せる事になる。


 ウィルと父親、シーザーとの暮らしは問題なく5年が過ぎた。


 アルツハイマーの症状が、父親に出始める。

 

 ウイルス性の遺伝子治療薬だったが、人体がこのウイルスに対して抗体を作り、治療を妨げ始めたのだ。


 ウィルは会社で、父親への投薬のデータを見せることで、研究の復活を認めさせる。


 今までより速い速度で治療するために強力なウイルス株を使う必要があったのだ。


 そのころ、アルツハイマーの症状から隣人とトラブルになり、隣人に責め立てられる父親を見たシーザーは怒りを覚え、その隣人を攻撃してしまう。


 シーザーは動物保護施設へと入れられてしまう。そして、愛情にあふれた生活から、虐待される生活へと転落していく。


 虐待から逃れるために、施設の他のゴリラやオラウータン、チンパンジーを統率する立場へと登り詰めたシーザーは迎えに来たウィルの誘いを断る。


 そして、夜中に抜け出し、ガス状の新薬をウィルの自宅から盗み出し、他の類人猿へ吸わせるだった。


 シーザーは類人猿を率いて、サンフランシスコのセコイアの森を目指す。

 

 


 そんなお話。


 シーザーと人とのふれあいは暖かなものでいい感じです。


 そして、人の心をもったチンパンジーが檻に入れられると言うことがどういう事なのか、というのが感じられます。

 

 人と同じ家族として生きてきたのに檻の中ではね。


 動物虐待とかではないレベルですね。

 

 人が不当に牢獄へ入れられるようなものです。


 答えも将来もわからない中でシーザーが仲間を求めたのはわかる気がします。


 サンフランシスコの一部の類人猿だけでは猿の惑星にならないのでは?と思うでしょう。


 しかし、見事に伏線があったのです。


 新しいウイルス株を使った新薬は気体で吸入するタイプ。


 そして、その投薬実験で、一人の研究者が謝って吸い込む事に。


 かれは体調を崩して会社を休み、後日死体として発見されます。なぞの出血を伴って。


 ピンと来た人もいるかも知れません。


 映画では説明されませんが、おそらく使ったウィルスは出血熱系のウイルス。


 類人猿には影響がでないが、人類には致死性のある新薬だったのですよ。


 ラストのシーンでは感染したパイロットが飛行機に乗るシーンが。


 こうして世界中でパンデミックは始まり、空気感染するために多くの類人猿にも影響を与えるであろう事は確かです。


 おのれの英知に過信した人類は自滅し、類人猿が地球の支配者となるのはそう遠くない事と言わんばかりです。


 猿の惑星シリーズが好きな人は押さえておきたい作品ですね。


 私は大満足の映画でした。