仮入部した射撃部。


 緩い部活でありそながらも、一応体育会系。


 そんなわけで、新歓合宿ではOBの先輩達を前に挨拶がある。


 「おっす、自分は○○高校出身、○○学部○○学科、一年○○であります!」


 というヤツだ。


 これを噛んだら、

 

 「もとい」

  

 といって少し前に戻ってやり直す。


 だが、やはり噛まないに越した事はない。


 そこで、練習という話になる。


 支部長であるミスターTからは教わった覚えがないなぁ。


 教わったのは真山さんと、佐藤さん。


 部室に呼ばれて挨拶の口上を教わると、三人でテーブルを囲む。


 テーブルの上には冷えたビールとグラス。


 真山→佐藤→自分の順番で挨拶をする。


 噛んだり、詰まると、粗相という事でグラスを空ける。

 

 というシステムだ。


 ちなみにグラスにビールを注ぐのにもルールがあった。


 ラベルは上。


 両手で瓶の腹と底を持つ。

 

 相手がグラスを斜めにしたら、泡を立てないように注ぐ。


 グラスをまっすぐにするタイミングで注ぐのを止めるといった具合に。


 話を戻して挨拶。


 練習だが、明らかに先輩達の方がビールを飲む事に。


 間違えて飲むとさらに悪化していくのだから、仕方がない。


 私は幸いお酒に強いと言う強みがね。


 酒が飲めるという事が新歓合宿で裏目にでるのだが、それはまた別のお話。


 この練習は一日だけ。


 後は練習しておくようにだった。


 以後は、練習と言う名目で、寮のカラオケに。


 ここでも一つ説明を。


 私は寮生だったのだが、その寮がすごい。


 大学が山の上だったため、町に遊びに行かせるわけにはいかないと考えた大学が用意したのは、寮に付随する「トレーニングルーム」「カラオケ」「バー」「雀荘」だ!


 後ろの三つはどうなんだという話だが、これからの出来事の多くの舞台はこのカラオケとバーで巻き起こる。


 で、寮のカラオケを予約しては飲むという事になる。


 歌うのは、真山さんは「同期の桜」だったりする。


 以外と偏った思想というか趣味の人が多かった。


 佐藤さんは私と銀河英雄伝説やエヴァで盛り上がったりと趣味がいろいろ合う人が多かったのも射撃部が心地良い場所になった一因だろう。


 支部長のミスターTは下戸だったのでこういった場所にはほとんど顔を出さなかった。


 二年生の間は微妙な距離感があり、それが表立つのは夏合宿まで待つことになる。


 

 合宿まで話が進まなかったなぁ。


 次回に続く。