
この映画はR15+指定です。
ショッキングな表現が映像としても、言葉としても多い作品です。
まず、お尋ねしましょう。愛する家族を理由も無く殺された時、それも、法的に保護される少年に殺された時、あなたはその審判を法に委ね納得する事が出来ますか?
ネタバレしますが、この映画は、ある13才の少年に、愛娘を殺された女性教諭の復讐劇です。
冒頭、女性教諭の告白で幕を開けます。
それは、自分の娘は事故死ではなかった事、犯人が教室の中にいる事、その犯人が誰かという事、そして、警察には訴えない事、そして、仕掛けた復讐の告白。
その告白は終りではなく、全ての始まりだった。
映画は語り手がわかる度に、新しい告白がされていくのです。
それはジグソーパズルのピース埋めていくかのような感覚です。
それは、引き込まれる面白さがあります。
映像、音楽ともに洗練された良さがあって、綺麗だとさえ感じるのに、映し出されてる世界は醜くも恐ろしい世界。
登場人物が抱えている闇や、命への価値観、感情が告白される。
虐めは解決されない。
人は解り合えない。
人が死ぬ。
大切なものが消える音。
復讐劇は終幕を迎える。
そんな告白。
「先生、命は…重いですか? 本当に…誰の命も?」
そんな映画。
何を感じて、何を考えるのか?
この映画に救いはあるのか?
それは私たち見る者に委ねられている。
私は何を感じたのか?
難しい質問だ。
現実は想像を越え、現実が想像を生み出してるかのような作品世界。
その恐ろしさを感じる。
最後に復讐を容認している自分がいた。
罪には罪の酬いを……
加害者の権利は、奪った命の権利より尊いのか?
復讐へ至る気持ちは解る。が、それを容認してはいけないと訴える私もいるのだ。
「誰かがほんの少し優しければ、彼らは、友達を作り幸せに育っただろう。
だが、そうならなかった。そうならなかったんだよ」
そんな台詞を思い出した……