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 ジブリの新作映画「借りぐらしのアリエッティ」を見てきました。



 感想は、派手さは無いものの良い映画でした。


 最近のジブリ映画の中で結構気に入った作品ですね。


 感想を書きますが、ネタバレもすると思うので、情報を入れたくない人はここまでで。






 アリエッティたち小人は人間から必要なものを借りて生活してます。
 食料の他にも、電気やガス、水道まで借りており、結構ハイレベルな生活です
 しかし、床下の家から人の住む家に物を借りに行くという事は命掛けの冒険。

 それを「借り」と言うのですが、日本語のニュアンスのも手伝って「狩り」にかけてるように感じます。

 必要な物を手に入れる為の行為自体に共有できる感覚はあると思うんですよね。「借り」と「狩り」にはね。

 それと、表現が細かいですね。小人たちのミクロな生活のリアリティある描写に感心させられます。

 道具一つとっても人間の道具を上手く使ってるなと感心させられます。

 そして、音が更なるリアリティを産みだしています。アリエッティら小人の時と人間の描写で音響がかわります。
 細かい所ですが、それらが映画の世界に引き込む手助けをしてますね。



 この映画で気になったのは、少年の良かれと思っての行動がアリエッティの暮らしを脅かし、壊して行く事。
 そんなつもりは全くないのにね。
 そして、アリエッティと少年は、一度きりの協力を最後に、それぞれの世界に干渉しない道を選んだ。
 時に、それが大切な事だと知ったからだと思う。


 この映画は、アリエッティが、少年と触れ合う中で、沢山の経験をして成長していく僅かな時を描いた素敵な作品だと思います。


 映像と音楽も綺麗で、染み渡る感じです。


 落ち着いた映画ですが、興味があったら見に行って下さい。