- ベン・トー サバの味噌煮290円 (集英社スーパーダッシュ文庫)/アサウラ

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「ベン・トー サバの味噌煮290円」を読了。
土曜日に友人と本屋で見つけ、何と無くけ面白そうだと二人とも手にした一冊。
そこは戦場だった。
男も女もなかった。
誰であろうと、隙があれば、容赦無く戦場に散っていった。
集まったのは狼。
ただ、餌を喰らう豚ではなかった。
そう、半額弁当と言う獲物を狙う孤高の狼たちだった。
そんな狼たちの狩り場、スーパーの弁当売場にやって来た貧乏な主人公・佐藤洋は、目的の半額弁当を手にする事無く一人の少女「氷結の魔女」の前に散った。
彼女は狼だった。
少女に、豚と呼ばれた佐藤は、偶然戦場で知り合った同級生の白粉花とともに、豚から犬へ、そして、一匹の狼として成長し、スーパーに立つのだった。
くだらない話しです。ええ、バカバカしいコメディです。
が、故に面白い。
半額弁当を完成された料理として、誇りを賭けて闘う者たちは、ただの食料と見なし、略奪するオバハンやラグビー部員たち豚とも闘うのだった。
「需要と供給、これら二つは商売における絶対の要素である。
こらら二つの要素が寄り添うクロスポイント……その前後に於いて必ず発生するかすかな、ずれ。
その僅かな領域に生きる者たちがいる。
己の資金、生活、そして誇りを賭けてカオスと化す極狭領域を狩り場とするものたち。
人は彼らを《狼》と呼んだ…」
冒頭の一文を抜粋したものです。
この一文に何かを感じた貴方は、狼になれるかも知れない……つって(笑)