『恥の多い生涯を送って来ました。
自分には、人間の生活というものが、
見当つかないのです』
太宰治の「人間失格」が映画化されたので見てきました。
そして、退廃的な気分に浸るためと、太宰先生と、生田斗真ら素晴らしき役者陣への感謝を込めて、とっておきのアイリッシュ・ウィスキーで一杯。
映画は良い出来でしたが、良く出来すぎているので、面白いかというと難しいですね。
元の作品が、あんな感じなので。好きな人は良いんですけどね。
アレンジ要素の一つとして、葉蔵の行きつけのBARには、文豪が集まってるんですよ。
中原中也、井伏鱒二、菊池寛など多くの文豪がね。
それが、太宰自身を投影したかのような葉蔵との関わり合いなどが面白いですね。
この映画に、希望や明るさは無く、暗く退廃的で、絶望が垣間見える作品です。楽しい作品では無いですよね。
それでも、一度読んで、色々考えたり、感じたりしたことがある人はこの映画を見たくなるのかもしれません。
映像としての「人間失格」は、はやり、読んだ時の印象とはまた違う何かを感じ取れるのではないだろうか。
大正、昭和初期に憧れる私は、今、この一時ぐらいは、退廃的に酒を飲み、太宰に、葉蔵に思いを馳せてもいいかなって思わせてくれた作品でした。
この作品って、前向きだったり、挫折を知らなかったり、もしくは、後ろ向きや挫折が心底嫌いな人、厭世感を抱いた事の無い人は見ないと思うけど、万が一見たら面白いのかな?
見方や楽しみ方は人それぞれなので、何とも言えないのですけどね。
実際、映画館の廊下では若い女性達が、生田斗真くんの裸身について語ったり、葉蔵と別れた妻・良子のその後が気になっていたりと感じ方はそれぞれだなと思いましたからね。
原作が好きか、好きな役者が出ているというなら見てもいいかもね。
