一枚の紙切れ | Lunar eclipse

Lunar eclipse

月に恋して・・・

幸せ瞬間はあっという間に過ぎる。
現実に向き合わなければいけない
時がやって来たのだ。
それが今だ。

夜更け、
白い便箋と封筒に私は向き合う。
片手には黒いボールペン。
このペンが紡ぐ言葉は、
とても重く苦しいものだ。
それでも区切りを付けるために
ペンを握らなければならない。
この辛さ苦しみはどうしようもない。
それでもペンを走らせる私は…
赤い判を押し、封筒へ入れる。

これで全てが…終わるのだ!
全てが無に帰する。
この封筒を渡す時、私は真の自由を
得ることになるだろう。
そして同時に大きなものを
失うのだ。
それでも進まねばならぬ時がある。

終わりを告げる鐘の音が
私の耳には聞こえる。
ああ、どうか未来が少しでも
明るくあるように!
祈りを込めてペンを置こう。

明日は日の光を浴び、
この覚悟を携え、
示された道を歩むのだ…

この先に待つ、かすかな希望を
夢に見て…