昨日、京浜東北線からまたあの夕陽が見えた。


一年前、夏のある日、私は母からの連絡を貰い病院に向かっていた。
祖母の危篤。


私は京浜東北線から見える工場やビルばかりの無機的な景色が流れて行くのをぼんやり眺めていた。
そこに突然、オレンジの燃えるような太陽の光が目に突き刺さった。


私はその太陽の力強さに完全に圧倒された。


沈む太陽はゆっくりと力強く、そしてまた同じように明日も昇る
生と死が繰り返される


人間が作れるものなんてとても小さくて、自然は恐ろしいほど力強くて、自然を守るだなんて人間のおごり。コントロールなんてできない。人間はただこの場を借してもらっているだけ。
そんなことがくるくると頭をまわった。


病院に着いた時にはもう間に合わなかった。
でも祖母は安らかな顔をしていてそれは綺麗だった。
亡くなった時刻を聞いて、ああ、やっぱりあの時だったんだなって妙に納得した。

私たちは自然のリズムの中にいる。


明日から伊勢神宮、熊野の旅です。
新しい日々の始まり。